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2008年01月21日

「多羅尾伴内」(その6)

今回は、片岡千恵蔵主演シリーズで残っている2本についてです。第9作までは1年に1本のペースで製作されていたが、第10作と第11作は2年に1本というペースになりました。

シリーズ第10作多羅尾伴内 十三の魔王」(1958年)
作品データを記しておくと、1958年の東映東京の作品で、時間は93分、白黒作品である。監督は松田定次、脚本は比佐芳武、撮影は川崎新太郎、美術は進藤誠吾、音楽は深井史郎である。そして出演は、片岡千恵蔵、進藤英太郎、高峰三枝子、高倉健、志村喬、神田隆、明石潮、三島雅夫、星美智子、三浦光子、成瀬昌彦、菅沼正、花沢徳衛、宇佐美諄、沢彰謙、岡部正純、中村雅子、波島進、故里やよい、たちである。

競馬場で一人の娘が飛び降りた。その場に居合わせた伊豆博士は自殺と断定するが、それを見ていた伴内は疑問を持った。で、調査に乗り出すと、死んだ娘は騎手・市田の恋人であり、やがて市田も殺された。伴内は背後に何者かが暗躍していると察知し、更に調査を進める。で、麻薬王となった伊豆博士の兄の陰謀があることが分かった...

テンポも良く、色々と仕掛けがあって、大いに楽しむことが出来る娯楽作品である。(伴内の変装については突っ込まないのがお約束です。)また、デヴューしてそんなに経過していない高倉健の出演しているなど、お楽しみもたっぷりとあります。

シリーズ第11作多羅尾伴内 七つの顔の男だぜ」(1960年)
作品データを記しておくと、1960年の東映東京の作品で、時間は87分、本作はシリーズ全11作の中で唯一のカラー作品。原作は比佐芳武、監督は小沢茂弘、脚本は比佐芳武、撮影は西川庄衛、美術は藤田博、音楽は山田栄一である。そして出演は、片岡千恵蔵、中原ひとみ、喜多川千鶴、中山昭二、山形勲、江原真二郎、佐久間良子、久保菜穂子、星美智子、東野英治郎、進藤英太郎、河野秋武、安部徹、宇佐美淳也、堀雄二、山本麟一、加藤嘉、佐原広二、須藤健、岩上瑛、石島房太郎、稲葉義男、潮健児、御橋公、清村耕次、花沢徳衛、関山耕司、阿部九州男、岡部正純、たちである。

富豪令嬢・馬場きみ子が誘拐され、その事件を追っていた2人の刑事が射殺された。伴内は大沢警部とともに捜査に乗り出す。が、事件の手掛かりになると思われた人物も消されていく。調査を進める伴内は、やがて使い込みを隠す陰謀に突き当たるが...

本作はカラー作品ということで、これだけでも今までの作品群と比べて物語に入って行くことが出来る。(お馴染みの変装や決め台詞もカラーになると、一段と栄えるものである。)二転三転とするストーリーはテンポも良く、よく寝られたストーリーになっている。片岡千恵蔵シリーズの最終作となったが、もっと続けて欲しかったと思わせる充実した作品である。

第1作は戦後間もない1946年で、そこから14年の間に11本というペースで製作された本シリーズは、時代劇スター・片岡千恵蔵の現代劇の人気シリーズである。社会インフラや科学の進歩によって陳腐化している部分があるのも否定できないが、定番のお約束がしっかりとあり、色々とツッコミ所もあるなど、娯楽作品としたら一級のものに仕上がっている。特に最後の1本は、シリーズの集大成と言っても良く、完成度も高い。楽しみながら見てもらいたいシリーズである。

多羅尾伴内 十三の魔王

  • 出版社/メーカー: 東映ビデオ
  • 発売日: 1999/11/21
  • メディア: ビデオ

多羅尾伴内 七つの顔の男だぜ

  • 出版社/メーカー: 東映ビデオ
  • 発売日: 1999/06/21
  • メディア: ビデオ

多羅尾伴内 [少年向け:コミックセット]

  • 作者: 石森章太郎・小池一夫
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • メディア: 新書
多羅尾伴内―七つの顔の男

多羅尾伴内―七つの顔の男

  • 作者: 関 貞三
  • 出版社/メーカー: ワイズ出版
  • 発売日: 2005/03
  • メディア: 単行本
posted by MEICHIKU at 12:00| 京都 曇り| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画(邦画) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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