収録曲は以下の全11曲である。『That's Killer Joe』『Rambo』『Airegin』『To You』『Meet Benny Bailey』『Another Night in Tunisia』『Ray's Rockhouse』『Blee Blop Blues』『I Remember Clifford』『Sing Joy Spring』『Move』。
本アルバムからは、シングル・カットされてヒットを記録した曲はないが、ポップ路線のアルバムではなく、ジャズ・アルバムとしたら、これが正当な姿である。アルバムを1つの作品として捉え、彼らの醸し出す美しいコーラス・ワークに酔いしれるにはシングル曲の1曲だけではあまりにも味気ないですからね。
本アルバムからの筆者のお薦め曲は、冒頭からの『That's Killer Joe』『Rambo』『Airegin』『To You』と『Blee Blop Blues』『Sing Joy Spring』をピックアップしておくが、最初の『That's Killer Joe』から彼らの味わいのある世界にトリップさせてくれて、どの曲も甲乙付けがたいほどの素晴らしい彼らの世界に連れて行ってくれる。
彼らのハーモニーは、声自体が楽器のようであり、そこから生まれる見事なサウンドは他にはない素晴らしいものである。しかも、本アルバムで聴くことが部着るのはモダン・ジャズであり、バックに参加しているアーティストたちもまたジャズ界の大物と言うことで、これを聴かないで何を聴くのか、と問いたくなるほど充実した内容である。じっくりと堪能しましょう!