京都の祭というと、「京都三大祭」と呼ばれている「
葵祭」「
祇園祭」「
時代祭」が余りにも有名であるのはご存知の通りである。(観光客が多いのもやはりこの三大祭である。)
しかし、この3つ以外にも全国的にも有名な京都の祭はたくさんある。(ここに名前を記すことは省略する。)そんな中に、5月下旬(5月の第三日曜日)に行われる「
三船祭(みふねまつり)」は、季節的にも良い時期に、有名観光地の嵐山の大堰川(おおいがわ)で行われるもので、平安時代の船遊びが再現されるものである。(実は、以外と歴史は浅く、1928年(昭和3年)に昭和天皇の即位を記念して、西暦898年に宇多上皇が大堰川に船を浮かべて遊んだ故事にちなんで行われるようになったものである。
また、行っているのは車折神社(くるまざきじんじゃ)である。)
また、三船祭は、平安朝の時代絵巻の再現ということもあって、優雅であり、とてものんびりとした雰囲気があって、三大祭りとは違った独特の味がある祭でもある。
その三船祭が、今年は中止されるというニュースが流れた。理由は、去年(2013年)の9月の台風18号による豪雨による被害を受けて、その神社施設の修理が進まないこと、及び経費捻出が出来ないからだという。確かに、あの時の豪雨はもの凄かったですね。何せ、あの有名な渡月橋が殆ど水没しようというまで川の水位が上がっていたり、嵐山の周辺は完全に冠水して沼地のようになってしまったのですからね。それだけの被害が出ていたら、復旧に多額のお金が必要というのは誰でも容易に分かる所である。
今年の三船祭が中止になるのは残念であるが、来年には復活させてもらいたいところである。
その一方で、行政(京都府、および京都市)は一体何をしているのかという怒りが自然とわき上がってくる。被災者の支援を行うのは当然であるが、「観光都市」としての発展を進めて行こうとしていることを考えると、観光資源でもある祭の支援をもっと積極的に行うべきであろう。
尚、今年は、三船祭が行われる5月下旬(第三日曜日)の前、4/6が投票日として京都府知事選挙が行われる。(現職で4選を目指す非共産政党支援の現職と、共産党推薦候補との一騎打ちになりそうだが、結果は見えているでしょう… また、投票率も下がるのも確実でしょう…)「」観光都市・京都」と掲げているのに、観光資源の祭への支援が十分ではないということになると、やはり一人の政治家として選挙のことの方が大事だと勘ぐってしまいたくなる。(現職の京都府知事は、現在は全国知事会会長でもあるだけに、普通以上に地元のことに力を入れて貰いたく思う次第である。)
↓「三船祭」を題材にした小説です。
posted by MEICHIKU at 00:00| 京都 ☔|
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