前回のあらすじを簡単に。重岡を問いつめる榊、悪霊たちに囲まれた澪&涼子と切人。ということで、物語がスタートです。
榊に思念を送られて苦しむ重岡は失神してしまう。で、悪魔の化身と化して「俺に魔神剣のことを教えたのは切人」と口にした。
一方、森で悪霊たちに囲まれた澪と涼子は、涼子が剣で悪霊たちを倒していき、澪も遂に短剣を抜いて、悪霊たちに向かっていく。次々と悪霊たちをなぎ倒していく澪。(スピーディなアクションを見せてくれるが、ちょっとダンスの振り付けみたい...でも、目は良いですね...)それを見た涼子は、澪のスキルは確実に上がっていることを確認する。が、火が着いた澪は止まらず、倒した悪霊に何度も短剣を突き刺すことを続けている澪。で、涼子が止めに入ろうとするが、澪の短剣が涼子を襲う。それをかわした涼子は澪に語りかける。しかし澪は「こいつら(悪霊)、また復活するかも知れない」と叫ぶように言い、興奮状態のまま。これに「この程度の悪霊なら何人いても大丈夫よ」と言う涼子だったが「そんなことじゃ、悪魔は倒せない」と澪。(いつしか強い信念も芽生えている。)更に切人のことを思い出して涼子に尋ねるが「二手に分かれて敵を分散したのよ」と答える涼子に、切人に対する不信感を口にする澪は、切人のことを信用する理由を問う。これに涼子は「解散した十字団の中では総長の代わりでもあり、その能力は榊の再来とも言われている」と説明するが、「榊の再来なら悪魔かも知れないじゃない」と食ってかかる澪。が、切人は災害なども予知して多くの命を救ってきたことがあり、榊の再来と言われるのはスキルだけで、心は正義のままだと語る。しかし澪は「じゃあ、じいちゃんの言葉は?」と不信感は増幅するばかり。で、「もうすぐ合流できると思うから聞いてみる」と言ってこの場を治める涼子。が、澪は納得できなかった。
榊たちは切人の行動は「澪の心に邪気を植え付けた」と考え、「それが真実ならばその全貌を見せてくれるだろう」と言う榊は澪の力を知るのはまもなくだと考えた。で、沙耶は重岡をたたき起こし、鬼頭と共に現場に向かった。
その頃、切人は悪霊たちに完全に囲まれていた。しかし全く手を出さない切人。悪霊たちは切人に襲いかかろうとする。が、その時「悪霊退散!」と言って助っ人が現れた。で、スピーディな動きであっという間に悪霊たちを全滅させた。すると腕組みをした切人はその助っ人に対して「あなたが森の精霊?」と口にした。
澪と涼子は切人と合流しようと森の中を進んでいくが、またも悪霊たちに取り囲まれる。さっきの連中ではなく新手だった。が、澪は「切人は一体何をやってるの?」と不信感を口にする。
その頃切人は、川辺で森の精霊と話しをしていた。切人は、人間界は悪魔によって支配されそうになっているが、それを食い止めるために魔神剣が必要だ、と言う。更に、榊が魔神剣を手にすると、善悪の均衡は崩れ、デビルシャドーは悪の手に落ちるとも言うが、森の精霊は「それも神の思し召しかもしれん」と言うだけだった。で、切人は「だったら、那美が、女神がどうして僕を人間界に遣わした?」と問う。これに「人類から悪影響を受けすぎたか、ミカエル」と返す森の精霊。森の精霊は切人を魔神剣の元に案内するように命じられていたが、「お前には邪念が見える」と切人のことを見透かしていた。が「邪念とは何のことかな?」と惚ける切人。これに対して森の精霊は「心の迷いだよ」と言って、神の遣いなのに迷いが見えるのはおかしい、と告げる。で、切人はこれまでやってきたことは「全て神のためであり、善のためである」と言う。で、デビルシャドーのことを話し始める。が、森の精霊は「誰かいる」と人の気配を感じると、姿を消してしまう。で、切人が目にしたのは鬼頭だった。
悪霊たちを倒した澪と涼子だったが、澪の怒りは収まらない。倒した悪霊を足蹴にして「お前らのせいで...」と憎しみの気持ちを一段と強くする澪。それを止めようとする涼子だったが、澪は突然意識を失ってしまった。
榊は一人屋敷にいた。そして那美のこと考えていた。そして「俺を倒せるのか、那美」と呟いた。
気を失った澪が意識を取り戻した。涼子が安全な場所まで澪を運んでいったのだった。だが、「完全に樹海に填ったけど...」と言う涼子。そんな涼子は「何か食べたら」と澪に食べ物を渡そうとするが澪はそれを拒む。で、「急激なスキルの上昇で、神経が過敏になっているようね」と澪の状態を分かっていた涼子は澪を励ますが「切人にはまだ会えないの?」と澪の切人不信は変わっていなかった。そして「あいつは絶対に信用できない」と呟くのだった。
切人と鬼頭はお互いの腹の中の探り合いになる。「善悪は表裏一体」「お前だって悪魔のようなことをしているじゃないか」と鬼頭の言葉が切人に迫る。
しばらく休んだ澪と涼子は行動を開始した。が、そこに重岡と沙耶が姿を現した。直ぐに剣を構える涼子だったが、沙耶の姿を目にして驚きを隠せない涼子。「驚いたろう。氷室沙耶は生きておられる」と語る重岡の言葉で、澪は「水穂のお母さん」と知る。重岡は色々と語り始めるが「アンタに情けを掛けられるなら、戦って死んだ方がよっぽといいわよ」と涼子。これに「切人が裏切り者だとしても、戦って死ぬ気がある?」と沙耶。で「どういうこと?」と動揺する涼子。澪も「切人が裏切り者って、一体どういうこと?」と問う。すると重岡は「総長が魔神剣の行方を知っているという情報を俺に流したんだよ。切人が」と語る。で、涼子の動揺は一段と強くなる。
切人は「神に従うだけだ」と言うが、水穂、木田、源三を死なせた理由を問う鬼頭。「全てを見殺しにした」と言う鬼頭は切人の心を乱し始めた。「全ては澪を覚醒させるため。榊を倒すため。それは善のためだ」と口にする切人。が鬼頭は「随分と都合の良い思想だな」とあざ笑うように言う。
重岡は「神崎澪の覚醒が目的。そのために、水穂も木田も総長も死んでいった」と二人を揺さぶるように言い、沙耶が「それでもまだ戦う気になれる?」と問いつめる。澪は「やっぱりあいつだったんだ...あいつが、あいつが...」と口にして、切人に対する憎しみの気持ちが増殖していった。
今回の物語は、更にストーリーの説明が追加されるということになり、一段と物語が難しくなっていったが、ここに来て久しぶりにアクションを見せてくれて、メリハリを付けていた。前半はアクションで、CM明けの後半は心理作戦による心を揺さぶる作戦を展開する榊の手下たちということで、ドラマとしたら面白い方に向かいました。(まあ、ダンスの振り付けのようなアクションだったら、こっちの方が遙かにいいですね。)特にそう感じさせるのが阿井莉沙の目である。眼光鋭く、感情豊かで、とても良い表情を見せてくれます。アクションは今ひとつでも、この鋭い目にはしびれます。ということで、これからの物語は、本作の売りのアクションではなく、澪(阿井莉沙)の表情にいっそう注目していこうかと思います。
次回のサブタイトルは「悪魔の遺伝子」。涼子と沙耶が剣を交えている所、那美に手を組むことを持ちかける榊、沙耶を盾にする澪、切人を問いつめる涼子、等が次回予告にありましたが、心理戦を中心とした展開になっていきそうですね。
↓「森の精霊」ということで
↓こういうものをピックアップしてみました。