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2006年11月27日

「CASINO ROYALE」

6代目ボンドを迎えた007シリーズ最新作であるシリーズ第21作の「CASINO ROYALE」が12/1に公開になるが、今回は番外編である1967年の「カジノ・ロワイヤル」ということです。(番外編扱いなので「007」という文字はタイトルには入れないこととします。(シリーズ21作の方は「007/CASINO ROYALE」と記すことにする。))


尚、007シリーズに関してはHPの方に資料(番外作品も扱っています。)として作っていますので、そちらもご覧頂ければ幸いである。(ここをクリックしてください。)尚、各作品については「作品解説」と「脱線メモ」という2本立てで記していますが、前者は筆者が書いたもの、後者は年間に映画を600本以上見るという友人のG氏が書いたものです。


「CASINO ROYALE」はI.フレミングが1953年に発表した初の007作品である。この作品は「007」シリーズのイオン・プロダクションではなくK・フェルドマンの手によって作られた作品です。当初はシリアス作品として、イオン・プロとの共同製作も考えたフェルドマンでしたが、結局はパロディ番外編として映画化されることになりました。権利の関係でイオン・プロがこれを製作することが出来なかったのですが、この度、ようやくこれがイオン・プロが製作することになりました。


この作品はとんでもない作品であり、何と、7人のジェームズ・ボンド(本物ではなく「影武者ボンド」ということです。)が登場し、徹底したお笑いコメディ作品となっている。物語も、MI-6の諜報部員を引退したボンドは、ジェームズ卿として以前とは打って変わった生活を送っていたが、各国の諜報機関のトップが復活してほしいと訪れてくる。それは敵同士でも休戦して結束しなければならない強敵が現れたためであった。で、ボンドが何人も登場することになった。また、ラストのパイ投げなど、本当に笑うに笑えぬコメディの怪作となっているのも特徴である。本家「007」シリーズのファンにすれば否定される方もいらっしゃるようですが、こういう作品でも笑ってしまう余裕をもって見た戴きたい作品です。


監督はジョン・ヒューストン、ケン・ヒューズ、ヴァル・グエスト、ロバート・パリッシュ、ジョセフ・マグラスと5人がクレジットされていて、フェルドマンは「監督の分業制を採用した」と語っているが、実は次々と監督を交代しただけなのです。脚本も満足なものがないのに同時に3つのスタジオで撮影するなど、怪作が誕生する背景はこういう無謀とも思える製作体制にありました。現在ならばこういう製作方法は絶対にあり得ないことですが、これも60年代ののんびりした時代だからこそ生まれたのでしょう。脚本はウォルフ・マンコビッツ、ジョン・ロウ、マイケル・セイヤーズ、ウディ・アレンが書き、音楽はバート・バカラックが担当している。当然のことながら、お馴染みの「ボンドのテーマ」は使われていない。


出演はピーター・セラーズ、ウディ・アレン、デビッド・ニーブン、ウルスラ・アンドレス、オーソン・ウェルズ、デボラ・カー、ウィリアム・ホールデン、ジョアンナ・プティット、テレンスクーパー、ジョン・ヒューストンたちであるが、「ドクター・ノオ」のボンドガールであるウルスラ・アンドレスが出演しているというのは嬉しいところである。(ハニーチャイル・ライダーではありません。)この顔ぶれを見ると、実に豪華なキャストということになる。


作品の方も、スパイ・アクションという「007」シリーズの雰囲気ではなく、全編ノリノリのコメディ仕立てであり、雰囲気が全く違うが、こういう作品も有りである。大いに笑って楽しみましょう。(また、同じ原作であるシリーズ第21作目と比べてみるのも面白いかも...)

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posted by MEICHIKU at 12:00| Comment(0) | TrackBack(3) | 映画(洋画) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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