収録曲は、オリジナル盤では全10曲であったが、2009年にリマスターされた時に2曲のボーナス・トラックが追加されて、全12曲になっている。収録曲は以下の通りである。『If You Ever Need Me Again』『Too Good To Last』『What A Way To Treat My Heart』『The Eyes Of A Fool』『Bye Bye Now My Sweet Love』『Louisiana Rain』『Baby I Just Love You』『Words Can Change Your Life』『My Guns Are Loaded』『I'm A Fool』。(以下、ボーナス・トラック)『(The World Is Full Of) Married Men』『My Guns Are Loaded (Single Version)』。
この中からシングル・カットされたのは全部で4曲である。1st.シングルの『Louisiana Rain』、3rd.シングルの『Too Good To Last』、4th.シングルの『What A Way To Treat My Heart』はチャートインせず、2nd.シングルの『My Guns Are Loaded』がフランスで3位、アメリカのカントリー・チャートで86位、BillboardのHOT 100では107位を記録している。
お薦め曲は、シングル曲であり、TPM PETTYのカヴァーある『Louisiana Rain』、更に、シングル曲の『My Guns Are Loaded』と『What A Way To Treat My Heart』、そして『Bye Bye Now My Sweet Love』をピックアップしておく。
本アルバムはカントリー色の強いボーカル・アルバムであるが、ロック色もある。(カントリー・ロックと言った方が良いですが...)そのため、'80'sになって、J・スタインマンと出会ってからの大ヒットを放ち、そちらで彼女を知ったという方には、物足りなさを感じてしまうこともあるでしょうる。が、ハスキーボイスのパワフルなボーカリストとしての彼女を堪能するには、'80'sの彼女の楽曲よりも、より素に近い'70'sの作品の方がベターである。('80'sのビッグ・ヒットは、あのバラード曲は別にして、アップテンポで力強いロックであるだけに、ボーカルをじっくり味わうには今一つである。)
また、本アルバムにはヒットを記録したという曲は(殆ど)無いが、じっくり聞くとなかなかという佳曲が揃っている。(彼女のボーカルに実にマッチしていて、良い雰囲気を作っている。)
ということで、カントリー・テイストの強い初期の彼女のサウンド、及びボーカルを堪能するのには内容も良いだけに、お薦めするアルバムである。