が、日本では今一つ盛り上がりがない(やはり、日本人関係がノミネートされていないとなると、色んな番組が取り上げても、カーテンの向こう側での出来事というような印象が何処かに残ってしまっている...)→WOWOWのスタジオでの異常な空回りが笑えるところでした。
結果的には、やはりテクノロジーに走るのではなく、アナログ的なもの(「アーティスト」)、そして人情的な所が「やっぱり」という感じの受賞でしたね。(「史上最高齢受賞」の助演男優賞のC・プラマー、「史上最多のノミネート」の主演女優賞のM・ストリープがその象徴でした。ちなみに、テクノロジーを象徴した作品は「ヒューゴの不思議な発明」である。→テクノロジーの作品は、毎年のことであるのだが、そちらの関係の賞は受賞するが、主要部門は受賞出来ないというジンクスが今年も生きていました。→「アバター」もそうでした。)
それにしても、白黒、サイレントの「アーティスト」が受賞するとか、29年ぶりのM・ストリープだとか、最高齢受賞など、記録づくめでもあり、人間的なドラマを演出する受賞でしたね。言い換えると、長年、映画に貢献してきた人や、過去に対するリスペクトを重要視したということになる。(更に言うと「保守的」ということでもある。)
この結果からすると、3Dの方はそろそろ飽きられてきて、白黒作品やサイレント映画のリバイバル上映のちょっとしたブームが来るような気がします。(白黒/サイレントのリメイクではなく、あくまでも往年の作品のリバイバル上映という気がする。)
また、外国語映画賞がイランの作品(「別離」)が受賞したが、核問題で対立しているという情勢の中でも映画には国境は無い、ということをメッセージとして伝えていますね。
では、主要6部門の受賞作を記しておきます。
<作品賞>アーティスト
<主演男優賞>ジャン・デュジャルダン(アーティスト)
<主演女優賞>メリル・ストリープ(マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙)
<助演男優賞>クリストファー・プラマー(人生はビギナーズ)
<助演女優賞>オクタヴィア・スペンサー(ヘルプ〜心がつなぐストーリー〜)
<監督賞>ミシェル・アザナヴィシウス(アーティスト)
今年は、現時点で受賞作品のソフト(予約)が少ないですね...
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