収録されているのは以下の全10曲である。『What Can I Say』『Georgia』『Jump Street』『What Do You Want The Girl To Do』『Harbor Lights』『Lowdown』『It's Over』『Love Me Tomorrow』『Lido Shuffle』『We're All Alone』。
Billboardの年間シングル・チャートのTOP 100にランクインしているのは『Lowdown』(1976年、年間49位、レギュラー・チャートの最高位3位)と『Lido Shuffle』(1977年、年間74位、レギュラー・チャートの最高位11位)の2曲であるが、やはり本アルバムからは『We're All Alone』である。この名曲でそっと幕を閉じる本アルバムであるが、このエンディングは秀逸である。その他、テンポの良い『Lowdown』は本アルバムにメリハリをつけるという意味でも良い曲であり、だからこそ余計に『We're All Alone』も引き立つことになり、都会の洗練されたスマートさを動と静というコントラストを見事に醸し出している。それ以外の曲では、『Georgia』『Harbor Lights』という所もじっくりと聴かせてくれるナイス・ナンバーである。
本アルバムによってBOZは一気にメジャーな存在となり、本アルバムは彼の代表作となったが、この後も彼はA.O.R.の雄として素晴らしいアルバムを発表している。が、やはり本アルバムの存在を抜きにすることは出来ない。都会の洗練されたセンスが光る本アルバムは、まさに'70'sという時代に残る名盤であり、人類が生み出した文化遺産の一つである。A.O.R.がお好きな方、ボーカルものが好きな方は当然聴いているでしょうが、万一聴いていないというのであれば、モグリというレッテルが貼られることになる。'70'sサウンドがお好きな方、お洒落なサウンドを聴きたいという方にも本アルバムはピッタリである。とにかくたっぷりと聴き込みましょう!