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2008年06月10日

「渡り鳥」(その3)

今回は、1960年に製作された4本の中の前半の2本となるシリーズ第2作と第3作の2作品についてです。

シリーズ第2作口笛が流れる港町」(1960年)
作品データを記しておくと、1960年の日活作品で、時間は84分。原作は山崎巌、監督は斎藤武市、脚本は松浦健郎、撮影は高村倉太郎、美術は坂口武玄、音楽は小杉太一郎である。そして出演は、小林旭、浅丘ルリ子、宍戸錠、渡辺美佐子、山内明、近藤宏、白木マリ、小高雄二、木浦佑三、松本染升、清水将夫、木下雅弘、田中筆子、たちである。

九州は阿蘇にやってきた滝伸次。そこで地元の寂れた牧場を巡る乗っ取り計画に対して、出会った殺し屋の太刀岡と共に立ち向かって行く、という物語である。

前作のヒットで、急遽シリーズ化されることになり、短期間で製作された作品であり、結構粗があるのは仕方のない所か...(そもそも、タイトルから受ける印象と随分違った感じで物語が進んでいきます。) だが、本作は伸次のライバルとして宍戸錠のポジションが大きくなる記念すべき作品である。(第6作まで続けて登場することになる。しかし、毎作キャラは別人である。)

西部劇を意識した拳銃アクションが見所であり、日活が得意とする無国籍アクションの1本として楽しむことの出来る作品である。

シリーズ第3作渡り鳥いつまた帰る」(1960年)
作品データを記しておくと、1960年の日活作品で、時間は79分。原作は原健三郎、監督は斎藤武市、脚本は山崎巌と大川久男の2人、撮影は高村倉太郎、美術は坂口武玄、音楽は小杉太一郎である。そして出演は、小林旭、浅丘ルリ子、宍戸錠、川地民夫、中原早苗、南田洋子、金子信雄、島津雅彦、内田良平、楠侑子、高品格、青木富夫、弘松三郎、瀬山孝司、玉村駿太郎、島村謙次、近江大介、水谷謙之、たちである。

佐渡にやってきた滝伸次。島の鉱山には、戦時中に軍が隠した貴金属があるということで、それを手に入れようとする島のボスに立ち向かって行く伸次。また、弟の仇として伸次を狙うハジキの哲も現れて、真相を掴んで復讐しようとする物語である。

佐渡の鉱山といえば、金脈と誰もが思う所であるが、金脈ではなくて戦時中に軍が隠したとされる貴金属を手に入れようとする悪玉というのが設定上の面白いところである。また、弟の仇として伸次を狙うハジキの哲だが、真相を知ると伸次と協力して悪玉に立ち向かって行く、というのは、この手の作品ではパターンとは言え、やっぱり気持ちいい所である。

前年の「ギターを持った渡り鳥」がヒットしたことからシリーズ作品にすることが決まり、短期間で製作された作品であるため、粗はあるのだが、それを感じさせない勢いが作品にある。冷静に考えると、荒唐無稽な所があるのだが、日活が得意とする無国籍アクションということもあって、そういうことを忘れさせてくれる。ストーリーとしたらパターン通りに進んで行くのだが、今回の2作はそのパターンが完全に固まることになる作品であり、シリーズの人気を更に高めることになった作品である。やはり見ておきたい所である。(本シリーズは、製作順に見ていく必要がないので、毛色の違う最終作「渡り鳥故郷へ帰る」以外は製作順に拘る必要はありません。)


口笛が流れる港町

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渡り鳥いつまた帰る

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posted by MEICHIKU at 12:00| 京都 | Comment(0) | TrackBack(0) | 映画(邦画) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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