表題のアルバムは1988年に発表された彼の2nd.アルバムである。言うまでも無く、QUEENのボーカリストとして活躍し、現在でもその歌唱力、表現力、そしてカリスマ性から高い人気を誇っている彼であるが、ソロ・シンガーとしてのオリジナル・アルバムは2枚しか発表していない。(没後、いくつかのコンスピレーション盤がリリースされている。)
チャート成績は、本国イギリスで最高位25位を記録しているが、1st.ソロ・アルバムのようなヒットには至らなかった。しかし、1992年に再発された時にはイギリスでは15位を記録し、チャートインしなかった各国でもチャートインして、アメリカで6位、オランダで9位、ニュージーランドで13位、スイスで18位、オーストリアで24位、スウェーデンで37位、ドイツで41位、日本では93位を記録している。
収録曲は、オリジナル盤では以下の全8曲である。『
Barcelona』『
La Japonaise』『
The Fallen Priest』『
Ensueño』『
The Golden Boy』『
Guide Me Home』『
How Can I Go On』『
Overture Piccante』。
この中からシングル・カットされたのは3曲である。1st.シングルの『Barcelona』はイギリスとアイルランドで8位、スウェーデンで15位、オランダで37位、(西)ドイツで47位を記録している。2nd.シングルの『The Golden Boy』はイギリスで89位、3rd.シングルの『How Can I Go On』はイギリスで95位を記録している。また、1992年(言うまでもなく、この年はバルセロナ・オリンピックの年です。)に再発された『Barcelona』は、今度はイギリス、オランダ、ニュージーランドで2位、アイルランドで3位、フランスで6位、スイスで8位、スウェーデンで12位を記録して、最初よりもより大きなヒットになった。続いて『How Can I Go On』も再発されたが、こちらはチャートインを記録しなかった。
お薦め曲は、アルバム・タイトル・ナンバーであり、大ヒットを記録した『Barcelona』、シングル曲の『The Golden Boy』と『How Can I Go On』、更に『Overture Piccante』をピックアップしておく。
また、2012年9月になって、3枚のCDと1枚のDVDの合わせて4枚組となった「Special Edition」がリリースされたのは記憶に新しい所である。
DISC 1はオリジナル盤をベースにして2曲追加の全10曲を、DISC 2はライヴ・テイクやアウトテイクを中心としたボーナス・ディスクで全9曲の収録、DISC 3はオーケストラ・バージョンとして全9曲の収録、DISC 4(DVD)はライヴやビデオ・クリップを収録した全6曲である。
DISC 1の収録曲は以下の通りである。『
Barcelona』『
La Japonaise』『
The Fallen Priest』『
Ensueño』『
The Golden Boy』『
Guide Me Home』『
How Can I Go On』『
Exercises In Free Love』『
Overture Piccante』『
How Can I Go On』。
DISC 2の収録曲は以下の通りである。『
Exercises In Free Love (1987 B-side)』『
Barcelona (Early Version: Freddie's Demo Vocal)』『
La Japonaise (Early Version: Freddie's Demo Vocal)』『
Rachmaninov's Revenge (The Fallen Priest) (Later Version: Freddie's Demo Vocal)』『
Ensueño (Monsterrat's Live Takes)』『
The Golden Boy (Early Version: Freddie's Demo Vocal)』『
Guide Me Home (Alternative Version)』『
How Can I Go On (Alternative Version)』『
How Can I Go On (Alternative Piano Version)』。
DISC 3の収録曲は以下の通りである。『
Barcelona [Instrumental]』『
La Japonaise [Instrumental]』『
The Fallen Priest [Instrumental]』『
Ensueño [Instrumental]』『
The Golden Boy [Instrumental]』『
Guide Me Home [Instrumental]』『
How Can I Go On [Instrumental]』『
Exercises In Free Love [Instrumental]』『
Overture Piccante [Instrumental]』。
DISC 4(DVD)の収録曲は以下の通りである。『
Barcelona』『
How Can I Go On』『
The Golden Boy』『
Barcelona (Classic Video)』『
Barcelona (The Special Edition EPK)』『
Barcelona (2012 Edit by Rhys Thomas)』。
フレディのアルバムとして聴くのであれば、従来からの通常盤(オリジナル盤)で十分であるが、シンガーとしてのフレディを様々な角度から堪能しよう、という方にはやはり「Special Edition」にするべきである。(特に、DISC 3はじっくりと聴くべきものであって、曲自体も素晴らしいものということがよく分かる。)
発表時は苦戦したが、内容は決して悪いものではなく、再発のタイミングが良かったことでヒットを記録し、評価も良くなったということで、「名盤はセールスが伸びなくても評価される」ということを、後からセールスの点でも証明したアルバムであるだけに、しっかりとチェックしておきたい所である。たっぷりとフレディを、そしてMONTSERRAT CABALLÉとのデュエットの歌声を楽しみましょう!!

Barcelona
- アーティスト:
- 出版社/メーカー: Hollywood Records
- 発売日: 1992/07/14
- メディア: CD

バルセロナ
- アーティスト:
- 出版社/メーカー: ポリドール
- 発売日: 1992/08/01
- メディア: CD
↓SPECIAL EDITIONはこちら
posted by MEICHIKU at 06:00| 京都 ☁|
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