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銭形愛」の17話「相手が必ず死ぬ女 〜お見合い殺人事件」の「裏ネタ編」の増補は今回限りとなります。で、事件に利用されたものから、「
バス」について、「
カーブ」について、「
遠心力」について、これが凶器だったことから「
ゴルフクラブ」について、そして綾子は五代さんにこれがあると言っていた「
相談」について記します。尚、「バス」は「
舞・5話[裏ネタ編]PART 4」で、「カーブ」と「遠心力」は「
愛・17話[裏ネタ編]PART 5」で、「ゴルフクラブ」は「
愛・17話[裏ネタ編]PART 2」で記したものをベースにして、それぞれ加筆しました。
また、この物語について過去に記した記事は「
ここをクリック」してご覧下さい。また、この物語に対する過去に記した裏ネタ編は2009/5/10、12、13、14、16付です。
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バス」:英語では「Bass」「Bus」「Bath」という言葉が日本語では「バス」と表記されるため、日本語の「バス」には複数の意味がある。(前後の文脈から判断することになる。)
「Bass」は音楽用語で、男声の最低音域のこと、和声または対位法で最低声部のこと、弦楽器のコントラバスの略称のこと、低音部を受け持つ管楽器の総称のこと、低音用の音部記号であるバス記号のこと、更に魚の「バス」のことを指す。「Bus」は、公共交通機関の乗合自動車のこと、複数の信号線をまとめて伝送するための信号線のことを指す。「Bath」は洋風の浴槽、または浴室のことを指す。更に漢字で「馬尾毛」と表記して「ばす」と読むと、馬の尻尾の毛のことを指す。
一般に「バス」と言うと、公共交通機関である乗合自動車である「バス」のことを指すのが一般的であって、この意味が標準と認識されている。(それ以外は特定の分野ではメインになり得るが、通常の範囲ではメインにならない。)この物語でも、その乗合自動車の「バス」のことである。
乗合自動車の「バス」は、同時に複数(数人から数十人程度)の旅客輸送を目的とする乗合自動車のことである。一般には箱形の大型の車両が使用されていて、内部には多くの座席を備えている。また、乗車口は車両の前部と後部に複数備えた「路線バス」で使用されるものと、前部にのみ備えた「高速バス/観光バス」で使用されるものとがある。また、一部では複数の車体を連結した「連接バス」と呼ばれるものもある。(予想需要の大きい路線で使用される。)
自動車であることから、一般の道路を走行することになるため、電車のように専用軌道が不要であるため、公共交通機関としては最も簡単に運行させることが可能な乗物ということになる。そのため、鉄道の利用客が減少して廃止された路線でも、その代替交通手段としてバスが運行されている。
日本では、法律的な定義で、「バス」は乗車定員が11名以上とされていて、それよりも乗車定員の少ないもの(乗車定員が10名以下のもの)は「マイクロバス」と呼ばれる中型車両を使用した小型のバスということになり、法的には区別されている。(しかし、これも立派な「バス」であるのは言うまでも無い。)
現在のバスは自動車が使用されているが、起源は17世紀のフランスの乗合馬車である。これは短命で廃止されることになったが、19世紀になってフランスで特定の場所の送迎用として乗合馬車が運行され、それが事業へと発展していき、馬車に変わって蒸気機関を使った車両が使用され、1895年にガソリンエンジンを搭載した車両が登場した。現在ではディーゼルエンジンに移行しているが、今日のようなバスが登場している。(以後は、車両の改良や大型化、居住性の改善などで車両の変化はあるが、基本的なところでの変化はない。)また、「バス」という名称は、「乗合馬車」を意味する「Omnibus」が語源とされている。
日本でのバスは、1903年に広島市内で運行されたのが最初である。(但し、これは馬車組合の反対で半年で廃止されることになった。)その後、1919年に東京で営業が開始され、各地での運行が行われるようになり、現在に至っている。
英語では「Bus」、ドイツ語では「Omnibus」、フランス語、イタリア語、オランダ語では「Autobus」(但し、発音は異なる)、スペイン語では「Autobús」、ポルトガル語では「Ônibus」、中国語では「公共汽車」という。(中国語では「自動車」のことを「汽車」といい、日本語で言うところの「汽車」のことは「火車」と言う。)
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カーブ」:この言葉には「曲線」「曲がること」「野球の変化球の球種の一つ」という意味と、曲がった形状の道路(所謂「曲線道路」)のこと、またはその曲がっていることを意味する。尚、鉄道路線の場合は「曲線軌道」または「カーブ」と言う。
道路や鉄道は、局所的に見ると直線というのが一般的である。(起伏はこれとは別であるため、含めない。)が、直線だけでは道路を構成することが出来ず、必ず曲線部分が存在することになる。よってカーブの数はいくらでもある。尚、道路の起伏に関しては、「勾配」と呼び、「カーブ」とは区別される。(左右方向には曲がりながら、上下方向にも曲がっているという「カーブ」も当然ながら存在する。が、この場合は「カーブ」と呼ばれるのが一般的である。)
カーブは「曲率」と「曲線半径」と呼ばれる数字で表されるが、この2つの関係は逆数の関係にある。曲率で示した場合は数値が大きいほど、曲率半径で示した場合は数値が小さいほど、そのカーブの曲がっている大きさ(湾曲)は大きくなり、「大きなカーブ」と呼ばれる。
尚、カーブでは(後述する)「遠心力」が働くため、いきなり突入するのではなく、「緩和曲線」と呼ばれる次第に曲線半径が小さくなっていく部分(緩やかなカーブから大きなカーブになっていく部分)が設けられるのが普通である。(上下方向の場合、すなわち勾配が変化する場合も同様であり、この場合は「縦断曲線」と呼ばれるものが用いられる。)
英語では「Curve」、ドイツ語では「Kurve」、フランス語では「Courbe」、イタリア語、スペイン語、ポルトガル語では「Curva」(但し、発音は異なる。)、中国語では「彎曲」と言う。
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遠心力」:円運動(回転運動)をしている物体を、それと一緒に円運動する観測者から見ると、物体に働く向心力と逆向きで同じ大きさの力が働くように見えるが、その仮想的な力のことを言う。「mrω^2」として表される。(mは物体の質量、rは回転軸からの距離、ωは角速度である。)
円運動をしている物体から見ると、回転中心から外向きに働く力である。円の中心に向く力である向心力と大きさが同じだとそのままの回転半径で回転運動をするが、円の中心に向かって移動する場合は「向心力>遠心力」、逆に円の外側に向かって移動するときは「向心力<遠心力」となる。
尚、遠心力は仮想的な力のことであって、向心力の反作用として生じる力ではない。(これはよく誤解されていることでもあります。)
英語では「Centrifugal Force」、ドイツ語では「Zentrifugale Macht」、フランス語では「Force Centrifuge」、イタリア語では「Forza Centrifuga」、スペイン語では「Fuerza Centrífuga」、ポルトガル語では「Força Centrífuga」、中国語では「離心力」と言う。
物理学の運動についてを学べば、直ぐに出てくるものであるので、詳しくは「物理」を復習しましょう!
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ゴルフクラブ」:ゴルフをプレーする際に使用する道具であって、これを用いてボールを打つ。何種類か、形状の異なるものがあるが、ルール上は1人のプレーヤーが使用できるゴルフクラブの数は14本が上限と定められている。(14本以内であれば何本でも良い。→極端な話、ウッド1本でプレーしても問題はない。但し、一部のゴルフ場では、グリーン上ではパター以外の使用を禁じている所もあるので、パター1本でのプレー(一体何打要するのか分かりませんが...)はあっても、ウッド(またはアイアン)1本でのプレーは不可能な場合がある。)
大別すると、ウッドと呼ばれる遠距離用のクラブ、アイアンと呼ばれる短距離から中距離用のクラブ、グリーン上でボールを転がすパターと呼ばれる3種類のゴルフクラブがある。
ウッドとアイアンには、それぞれ飛距離に差を付けた複数のものがあって、1番、2番、…、というように番号が付けられている。(番号が小さいほど長距離用のクラブとなる。)ウッドは5番か6番ぐらいまでが、アイアンは9番まであり、更にアイアンには、ピッチング・ウェッジ、アプローチ・ウェッジ、サンド・ウェッジ、ロブ・ウェッジ、と呼ばれるものもある。
プレイヤーはこれらの中から14本以内のクラブを選択してプレーすることになる。
英語では「Golf Club」、ドイツ語では「Golfschläger」、フランス語では「Club de Golf」、イタリア語では「Bastone da Golf」、スペイン語では「Palo de Golf」、ポルトガル語では「Taco de Golfe」と言う。
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相談」:互いに意見を出し合って話し合うこと、または他人に意見を求めることを言う。「談合」という言い方もある。(「談合」と言うと、悪事というイメージがあるが、「談合」は、元々は談じ合うこと、という意味であって、互いに話し合うことという意味である。そのため、「相談」という意味が本来の意味であり、「談合行為(入札などの落札者を事前に決める入札調整行為のこと)」のことは第二意である。)
また、これには様々な話をする場合と、特定の話のみをすることがある。特に後者の場合は「打合せ」「商談」「進路相談」など、その内容によっては「相談」とは呼ばずに別の言い方がされることもある。(が、それらは「相談」の一つである。)
英語では「Consultation」、ドイツ語では「Besprechung」、フランス語では「Consultation」、イタリア語では「Consultazione」、スペイン語では「Consultación」、ポルトガル語では「Consulta」、中国語では「諮詢」と言う。
バスのすべて
- 作者: 広田 民郎
- 出版社/メーカー: グランプリ出版
- 発売日: 2008/02
- メディア: 単行本
バスの常識と秘密
- 作者: 谷川 一巳
- 出版社/メーカー: イカロス出版
- 発売日: 2009/12/15
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posted by MEICHIKU at 00:00| 京都 ☁|
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ケータイ刑事
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