作品データを記しておくと、時間は104分、原案はアーヴィング・バーリン、監督はスチュアート・ヘイスラー、脚本はアーサー・シークマン、脚色はアラン・スコット、撮影はチャールズ・B・ラング・Jr.、音楽はアーヴィング・バーリンとロバート・エメット・ドーランの2人である。そして出演は、ビング・クロスビー、フレッド・アステア、ジョーン・コールフィールド、ビリー・デ・ウルフ、オルガ・サン・ファン、フランク・フェイレン、ヴィクトリア・ホーン、キャロライン・グリムス、たちである。
ラジオのアナウンサーのジェッド・ポッターは、担当する番組の中で、実話の回想を語り始めた。時は第一次大戦時、ジェッドはブロードウェイ一流のダンサーとして活躍していて、ショーが終った日、以前から好意を抱いていた踊子・メアリーを、友人のジョニーが経営するナイトクラブへ誘った。そして、次作で共演しないかと持ちかけた。しかしメアリーはそれを断って、予定通りに旅公演に出ると言った。しかし、彼女はジョニーに一目惚れしたことから、ニューヨークに留まりたい一心で、ショーに出演することを承諾した。ショーは大成功して、メアリーは一躍人気スターの仲間入りを果たした。そしてジョニーに思いを告げた。すると、これまでは道楽じみた経営をしていたナイトクラブをシンケンに経営していくことを決心し、2人は結婚した。が、ジョニーの性格は変わることはなく、古い店を売っては新しい店を開くということを繰り返し、2人はアメリカの都会から都会へと転々とする暮らしが続くことになる。やがて子供が生まれ、ジョニーは今度こそやり直すことを誓ったが、それも直ぐに元に戻ってしまい、またまた店を売ってしまった。こうなると、メアリーも愛想を尽かしてしまい、ジョニーの元を去ってしまった。5年後、メアリーは舞台に復帰した。彼女の親友・ニタは、メアリーとジョニーか元の鞘に収まるようにと、ジョニーの元を訪れて説得し、ジョニーも今までのことを詫びてその気になる。しかし、メアリーの娘・エリザベスから、メアリーがジェッドと再婚することを知らされると、全てを諦めて姿を消した。しかし、ジョニーが姿を消したことを知ったメアリーは悲しみ、その様子を見たジェッドは、メアリーの心はジェッドにあることを知らされることになり、酒に溺れる様になってしまう。そして、酒が残っていたことから舞台から転落して足を折ってしまう怪我をしてしまった。そして、ダンサーとしての復帰は無理ということで、アナウンサーに転身したのだった。その話が終わった頃、それぞれラジオを聴いていたメアリーとジェッドは駆けつけてきて、2人は再会して抱き合った。
物語としては「回想」ということを使い、面白いことをしているが、ダンサーであったということから、多数の歌と踊を見ることが出来るというのが本作の魅力である。そして、曲の方もたっぷりとあり、ミュージカル作品らしい所をしっかりと見せてくれる。
ということで、本作はサントラ盤とセットにして楽しむべき作品である。で、サントラ盤の収録曲は全16曲であり、以下の通りである。『Overture 'Blue Skies'』『A Pretty Girl Is Like A Melody』『I've Got My Captain Working For Me Now』『You'd Be Surprised』『All By Myself』『A Serenade To An Old-Fashioned Girl』『Puttin' On The Ritz』『I'll Be Seeing You In C-U-B-A』『A Couple Of Song And Dance Men』『You Keep Coming Back Like A Song』『Blue Skies』『Everybody Step』『Getting Nowhere』『Heat Wave』『Any Bonds To Day?/This Is The Army Mr. Jones/White Christmas』『Finale-You Keep Coming Back Like A Song』。
尚、現在では、1940年のB・クロスビー主演の「RHYTHM ON THE RIVER」という作品からの曲8曲と一緒になっていて、本作の16曲の後に8曲が収録されているので、サントラ盤としてはお買い得感がある。(が、別作品なので、そちらの曲名は省略します。)
ミュージカル黄金期の作品の一つであるだけに、歌とダンスの方はしっかりとしているので、映画とサントラ盤をセットで楽しみましょう!
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