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銭形舞」の第9話「最強の心理学者VS銭形舞」の「裏ネタ編」の再増補は今回限りです。で、
舞ちゃんが古糸教授の心理分析を行った際に出てきた言葉から「
血」について、「
ナイフ」について、「
ビル」について、「
谷間」について、「
逆さ吊り」について、「
サッチャー」について記します。尚、「血」は「
泪・39話(2nd.26話・AS4話)[裏ネタ編]PART 5」で、「ビル」は「
零・2話[裏ネタ編]PART 4」で記したものをベースにして、それぞれ加筆しました。
また、この物語について過去に記した記事(MBSでの再放送時に記した改訂版)は「
ここをクリック」してご覧下さい。(この物語に対する過去に記した裏ネタ編は2008/6/21、2009/9/28,10/1,2付です。)
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血」:「血液」「血筋/血統」という2つの意味がある。また、比喩的に「人間らしい感情や血気、活力」という意味もある。普通は前後の文脈から第一の意味と第二の意味のいずれかとなることを判断することになる。(この物語では「血液」と言う意味である。)
「血」という漢字は象形文字であって、(深い)皿に、祭礼に捧げる血の塊を入れる様子を描いたものから来ている。(「血」と言う漢字を分解すると、上の「ノ」と下の「皿」とに分解出来、前者は血の滴を表していて、後者はそれを受ける皿ということになる。)
「血液」は多細胞動物の体内を循環する体液であって、「血管」と呼ばれる全身の隅々にまで張り巡らされた管の中を循環して流れるものである。体液の中で最も重要なものであって、全身の細胞に栄養分を運んだり、ホルモンを運んだり、酸素を運搬して二酸化炭素を回収したり、その他の排泄物を回収する役割を担っている。(新陳代謝の媒介をするものということになる。)
人間の場合は、全体重の1/11〜1/13程度の重量が血液である。(体重が60kgの人だと約5kg(5リットル弱)の血がある。(血液の比重は1.05〜1.06ぐらいなので、5kgの血液は5リットルに少し足りないという計算になる。)但し、その80%は水分である。尚、その血液の約1/3以上が急激に失われると、生死の危険に陥り、死亡に至る場合がある。(所謂「失血死」というものです。)→体重60kgの人だと、1.5リットルを失うと命が危険で、2リットルを失うと死亡の可能性が高いということになる。
人間の血液の成分は、赤血球、白血球、血小板と血漿である。(前の3つを「血球成分」と呼び、血球成分と血漿は45%が血球成分で55%が血漿である。)また、血球成分の96%は赤血球であり、3%が白血球、1%が血小板であり、血漿の96%は水分で4%が血漿蛋白質である。また、赤血球の寿命は120日程度と長いが、白血球と血小板は数日という寿命であり、造血器官で常に作られていることになる。
血液の色が赤いのは、赤血球に含まれているヘモグロビン(「血色素」と言う言い方もある。)のためである。(一部の動物では、血液にヘモシアニンが含まれているために青みがかっていたり、ヘモバナジンを含んでいるために緑色をしている。→SF映画に登場するモンスターの血液の色が青や緑というのは、説明できることである。但し、映画「エイリアン」の様な強酸という体液については説明できない。)が、血液は大気に触れると酸化していくため、色は変わっていく。(擦り傷を作って出来た瘡蓋も、血液が酸化したことで赤黒い色になる。)
尚、英語では「Blood」、ドイツ語では「Blut」、フランス語では「Sang」、イタリア語、ポルトガル語では「Sangue」(但し、発音は異なる。)、スペイン語では「Sangre」、中国語では「血」と言う。
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ナイフ」:西洋式の小刀(ひがたな)のことを指すが、特に洋食を食べる場合に使用する食卓用の小刀のことを指す場合が多い。道具としては、対象物を切断したり、切削するのに使用する刃物ということになる。
道具としては古くからあるものであって、人間が道具を使うようになった初期から存在するものである。(但し、当時は石器や動物の骨などを加工したものであった。)人間が金属加工技術を身につけると、ナイフも直ぐに金属製(青銅器、やがて鉄器へと変わっていくことになる。)のナイフが登場している。→それだけ「ナイフ」とは、人類の生活に欠かすことの出来ない道具であったということになる。
更に、ナイフも、用途に応じたものが開発されていくようになり、戦闘用で使用するもの、料理に使用するもの、狩猟などで使用するもの、屋外作業で使用するもの、日常生活で使用するもの、などのように、様々なナイフが登場し、それぞれが進化して今日に至っている。
素材の方は、現在では金属が中心であるが、セラミック、プラスチックを使ったものも登場している。
英語では「Knife」、ドイツ語では「Messer」、フランス語では「Couteau」、イタリア語では「Coltello」、スペイン語では「Cuchillo」、ポルトガル語では「Faca」、中国語では「刀」と言う。
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ビル」:「ビルディング(Building)」の省略形であるが、現在ではこれが一般名詞のようにも使われている。「建物」「建築物」のことであるが、日本語では特に鉄筋コンクリートで作られた中高層建造物のことを指す。但し、一般的に何階建て以上の建築物のことを指しているのかは定義されていない。また、鉄筋コンクリートの中高層建造物であっても、住居用のマンションの場合は「ビル」とは呼ばずに「マンション」と呼ぶのが一般的である。そのため、「ビル」と呼ばれるのは会社のオフィスが入居していたり、商業施設が入居している中高層建造物のことを指すのが一般的となっている。
現在では、カタカナ表記をする場合は「ビルディング」と記されるが、日本の高度経済成長期には「ビルヂング」という表記もかなり多く用いられたことから、「○○ビルヂング」という名称のビルも結構ありますね。
英語では「Building」、ドイツ語では「Gebäude」、フランス語では「Construire」、イタリア語では「Costruendo」、スペイン語では「Construyendo」、ポルトガル語では「Construindo」、中国語では「大樓」と言う。
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谷間」:谷のなか、谷あいのことである。また、「谷」は地表の隆起部と隆起部との間の凹んだ地形のことであって、谷の部分を基準に盛ると、両側は高い部分になっていることから転じて、「高いものの間にある低い場所」のことを特に「谷間」と言う。また、女性の両胸の間の部分のことも指して言う。
それ以外では、高さを人気や流行、景気などに見立てて、人気の低迷期、不景気の時期などのような低迷期のことを比喩的に言う。また、祝日が飛石になっている場合、休日と休日の間の平日のことを「休日(連休)の谷間」ということもある。
英語では「Valley」、ドイツ語では「Tal」、フランス語では「Vallée」、イタリア語、スペイン語では「Valle」(但し、発音は異なる。)、ポルトガル語では「Vale」、中国語では「山澗」と言う。
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逆さ吊り」:両足首を縛り、吊り上げる吊り方のことである。これを行うと、足が上になり、頭の方が下になるため、普通の体勢とは逆になることから「逆さ吊り」と言われている。(頭が上という普通の体勢で吊る場合は、単に「吊り」と言う。)
英語では「Inverse Carrying an Opponent Out of the Ring」、ドイツ語では「Inverse, das aus dem Ring Einen Gegner Trägt」、フランス語では「Porter Inverse un Adversaire Hors de la Bague」、イタリア語では「Eseguendo Inverso un Oppositore dell'anello」、スペイン語では「Lo Inverso que Lleva a Cabo a un Antagonista del Anillo」、ポルトガル語では「Inverso que Leva a Cabo um Oponente do Anel」、中国語では「顛倒吊繩」と言う。
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サッチャー」:マーガレット・サッチャー。1925年生まれのイギリスの政治家であって、1975年にイギリス初の保守党党首となり、更に1979年に同国初の女性首相となった人物である。(首相としては第71代である。)首相在任時期は1979年から1990年である。(日本では考えられないほど長い間、首相を務めていたことになる。)
イギリス史上初の、女性保守党党首、英国首相(在任:1979年 - 1990年)。1992年からは貴族院議員。保守的かつ強硬なその性格から 鉄の女(the Iron Lady)あるいはアッティラ(Attila the Hun)の異名を取った。
1959年に下院議員に初当選し、1970年から1974年にかけて、ヒース内閣で教育科学相を務める。1974年の選挙で保守党は敗北したことで、1975年に保守党の新たな党首選挙が行われることになり、この時に出馬し、ヒースを破って党首に就任した。野党党首として名前を挙げ、ソ連が彼女のことを「鉄の女」と呼んで非難することになるが、彼女自身が「鉄の女」という呼び名を気に入り、以後は彼女の代名詞となった。1979年にキャラハン首相(当時)の不信任案が可決したことで政権を担当することになって、イギリス首相に就任した。
首相としては、小さな政府を掲げ、経済の立て直し、政府の市場への介入を抑制するなどで経済改革を行う。また、1982年のフォークランド紛争では軍隊を出撃させて勝利を掴み、以後、高い支持率を得て、長期政権の足場を固めることになった。長期政権となったが、任期終盤には人頭税の導入、ECからEU統合に対して消極的な立場を取ったことから人気が下がり、次第に求心力を失っていき、1990年秋に首相と保守党党首を辞任した。(党首、首相の後任はジョン・メージャーである。)
特に彼女が押し進めた政策を「サッチャーリズム(サッチャー主義)」と呼び、「規制緩和」「民営化」を進めて「大きな政府」から「小さな政府」への転換ということを押し進めた。この政策は'80年代の他国の政策にも反映されている。
1981年の映画「007/ユア・アイズ・オンリー」では、当時の首相ということもあって、劇中に彼女のそっくりさんが首相役として登場している。(彼女は出演していない。)
ナイフ マスターブック
- 作者:
- 出版社/メーカー: スタジオタッククリエイティブ
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