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銭形結」の第5話「夢を駆ける少女 〜銭形結の悪夢」の「裏ネタ編」の4回目となる今回は、現実世界の
結ちゃんはこの状態と言うことから「
仮死状態」について、仙人が
結ちゃんにこれを与えると言ったことから「
試練」について、そこで言われたのがこれだったことから「
テーブルクロス引き」について、
結ちゃんはそれをこういったことから「
隠し芸大会」について、
結ちゃんはこれらのつもりでいたことから「
カルタ」について、「
福笑い」について、そしてニセ結はこれを付けていたことから「
眼帯」について記します。尚、「仮死状態」については「
愛・6話[裏ネタ編]PART 4」で、「カルタ」については「
泪・1話[裏ネタ編]PART 2」で、「福笑い」については「
零・14話(2nd.1話)[裏ネタ編]PART 2」で、「眼帯」については「
零・6話[裏ネタ編]PART 8」で記したものをベースにして、それぞれ加筆しました。
また、BS-TBSの本放送時に記した記事(感想)は「
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仮死状態」:呼吸が停止して、脈拍が殆ど無い状態になり、一見した所では死と違わない状態に見えることを指して言う言葉である。(仮死状態はあくまでも生きている状態である。)この状態では死んだように見えるが、「死」と異なるのは、瞳孔反射はあるということである。よって、人工呼吸や心臓マッサージなどの適切な措置を行うことで、再び生活現象が見られるように回復させること(=蘇生させること)が可能である。(当然、適切な処置を行っても蘇生できない場合もある。)尚、自然に自力で蘇生する場合もあるが、この状態で何もしないで放置していると、死に至る可能性が極めて高い状態でもある。
仮死状態に陥る原因は、麻酔や毒物による薬によって起こる場合もあるが、強烈なショックを受けた場合、溺れるなどで窒息した場合、極度の寒さ、極度の暑さ、飢餓状態が続いた場合、難産の場合などに見られる。
いずれにしても、仮死状態の人がいたら、人工呼吸や心臓マッサージを直ちに行う必要がある。(救急車を呼ぶのはいうまでも無いが、到着までの間、何もしないのではなく、人工呼吸などを行う必要がある。)
英語では「Suspended Animation」、ドイツ語では「Gehangene Lebhaftigkeit」、フランス語では「Animation Suspendue」、イタリア語では「Animazione Sospesa」、スペイン語では「Animación Suspendida」、ポルトガル語では「Animação Suspensa」、中国語では「假死状態」と言う。
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試練」:「試煉」と表記される場合もある。信仰や決心の固さ、実力などの程度を試すこと、またはそのために受ける苦難のことをいう。
英語では「Trial」、ドイツ語では「Versuch」、フランス語では「Procès」、イタリア語では「Prova」、スペイン語では「Ensayo」、ポルトガル語では「Tentativa」、中国語では「考驗」と言う。
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テーブルクロス引き」:「テーブルクロス」とは、机や食卓に掛ける布のことであり、「テーブル掛け」と言うこともある。食卓の見た目を良くするため、または清潔感を出すために使用される。(特に白いテーブルクロスは見た目で後者の印象を強く与えるものである。)元々はテーブル面に(食事などが)こぼれた場合に備えたものであったり、テーブル面の傷を隠すために用いられたものであったが、部屋のインテリアとして、装飾品という意味合いが強くなっていった。(英語では「Tablecloth」、ドイツ語では「Tischtuch」、フランス語では「Nappe」、イタリア語では「Tovaglia」、スペイン語では「Mantel」、ポルトガル語では「Toalha de mesa」、中国語では「桌布」と言う。)
「テーブルクロス引き」とは、テーブルクロスを使った宴会芸、隠し芸として行われるものであって、テーブルクロスを敷いたテーブルの上に食器(皿やコップ(グラス)など)を置いておき、その食器を倒したりテーブルから落とさないように、テーブルクロスを両手で引き抜く、という芸である。
英語では「Tablecloth Pull」、ドイツ語では「Tischtuchruck」、フランス語では「Traction de la Nappe」、イタリア語では「Tirata di Tovaglia」、スペイン語では「Tirón del Mantel」、ポルトガル語では「Toalha de Mesa Puxa」、中国語では「桌布提拔」と言う。
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隠し芸大会」:「隠し芸」とは、普段は人に見せることをしないが、宴会などで披露する素人の芸のことを指す。普段は他人に見せないため、「そんなことが出来るの?」と言うように他人を驚かせるような芸でもある。
「隠し芸大会」とは、隠し芸を見せ合う場であり、宴会の余興として一般的に行われるものである。また、テレビでは正月に芸能人の隠し芸番組が名物であった。
「隠し芸」のことを英語では「Parlor Trick」、ドイツ語では「Salontrick」、フランス語では「Ruse de Salon」、イタリア語では「Trucco di Salotto」、スペイン語では「Truco del Salón」、ポルトガル語では「Truque de Sala de Estar」、中国語では「餘興特技」と言う。
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カルタ」:ひらがな表記の「かるた」とカタカナ表記の「カルタ」の両方が使用される。また、漢字表記では「歌留多」または「骨牌」と記す。
遊戯、または博奕で使われるものであって、絵や文字が書かれた長方形の札のことである。また、その札を使って行う遊びのことも指す。(対になった複数の札があって、片方が取り札、もう片方が読み札となり、取り札の中から読み手が読みあげた読み札の対となる取り札を取り合う遊びである。)同じような遊びであっても、様々な札(の組)があるため、遊びの方も様々である。→具体的には、花札、歌かるた、いろはがるた、トランプなどがあって、いろはがるたは土地によって異なるものが入っている。(江戸と上方では異なっている。)
歴史は古く、室町時代にポルトガルから伝来したカルタに倣って、「花札」や「うんすんかるた」が生まれる。が、これらは賭事に使われることが多かったものである。また、それ以前、日本らは平安時代から、札ではなくて貝殻を使った貝覆(かいおおい)や貝合(かいあわせ)という遊びがあり、貝殻を使っていたが、それに札を使うようになって、所謂「よみかるた」と言われる「歌かるた」や「いろはがるた」を使った遊びが生まれることになった。(「いろはかるた」は知識を教えることを本来の目的として江戸時代初期に生まれたものである。)また、歌かるたでは百人一首(小倉百人一首)を使うのが一般的になっている。
尚、ポルトガルから伝来したものであるため、語源はポルトガル語の「Carta」である。但し、ポルトガル語での意味は「紙片」「手紙」「小さな札」「トランプ」などを指している。(ちなみに、イタリア語の「Carta」は「献立表」「(レストランの)メニュー」と言う意味である。)
現在では、「カルタ」を用いた様々な競技会が行われているが、百人一首を使うのが基本となっている。社団法人・全日本かるた協会の定めたルールによって行われる競技会は、正月の風物詩となっている。(「泪・1st.1話」ではそれがネタになっていた物語でした。)
俳句の世界では、「かるた」「カルタ」「歌留多」「骨牌」「歌かるた」「花かるた」「いろはかるた」「カルタ会」などは全て「新年」の季語である。(「冬」ではなくて「新年」である。)
英語では「Card」と言うが、近年では英語をはじめ、ドイツ語、フランス語、イタリア語、スペイン語、オランダ語など、殆どの言語で日本語をローマ字にした「Karuta」と言うようになっている。また、ポルトガル語でも遊戯のカルタに関しては「Karuta」と言う。中国語では「紙牌」と言う。
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福笑い」:日本の正月の遊びの一つであり、顔の輪郭(阿亀(おかめ)や阿多福(おたふく)の輪郭にするのが一般的である。)だけを書いた紙の上に、顔のパーツである眉、目、口、鼻などを模った部品(紙)を目隠しをした者が置いていき、出来上がった顔のおかしさ、または普通の顔を作った者を勝者とする遊びである。(勝者をおかしい方/より普通の顔とするかは、どちらでもよい。)
正月の遊びとして知られているが、実は正月の遊びとして定着したのは意外と新しく、明治になってからのことである。それ以前でも行われていた遊びであるが、江戸時代以前では正月を祝う行事としての遊戯と位置づけられていて、一般の人が娯楽で行う遊びではなかった。
現在では、カルタ、双六、凧、コマと共に正月の遊びの代名詞となっている遊びである。但し、近年では正月の遊びとしては廃れている傾向が強くなっている。
俳句の世界では、「福笑」「福笑い」「福笑ひ」は言うまでもなく「新年」の季語である。(「冬」ではなくて「新年」である。)また、英語をはじめとして、ドイツ語、フランス語、イタリア語、スペイン語、オランダ語、ポルトガル語などでは日本語をローマ字表記した「Fukuwarai」と言い、中国語では「福笑」と言う。
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眼帯」:主に眼病患者が使用するものであって、片方の眼球を保護する目的で、または湿布を行うために使用されるガーゼなどのあて布のこと、またはそれを固定する紐などを含めたあて布の一式のことである。(テープであて布を固定する場合もあるが、その時のテープは含まないのが一般的である。)
ガーゼを眼球の上に当てて、テープで固定した場合でも、それは「眼帯」であるが、一般的に「眼帯」というと、紐が付いているものというイメージが定着している。特に、様々な物語(映画を含む)に登場する海賊が使用する黒い色の眼帯(黒眼帯)のイメージが広く浸透している。が、「眼帯」は眼科に於ける医療具として使われるのが一般的であり、それ以外としてはファッション・アイテムとして使用される小物の一つにもなっている。(但し、眼帯使用時は、眼帯を付けた目は見えなくなり、単眼でものを見ることになるため、遠近感の認識が出来なくなる。ファッション・アイテムとして使用する場合は立体的に見えなくなるため、危険な状態になるので、注意して使う必要がある。また、片目でものを見ていると、両眼で見る時以上に目の疲労が大きくなるので、長時間の使用は目に過大な負担を掛けることになる。)
尚、日本では、歴史上の人物では伊達政宗がこれを使用していたということで有名であり、架空の人物では、「宇宙海賊キャプテン・ハーロック」のハーロックや柳生十兵衛(実在の柳生十兵衛は、眼帯を使用していたという記録がない)、「あしたのジョー」の丹下段平たちがいる。
英語では「Eye Patch」(2つの単語)または「Eyepatch」(1つの単語)と言うが、「Patch」と言う場合もある。ドイツ語では「Augenklappe」、フランス語、イタリア語では「Eyepatch」、スペイン語では「Parche para el Ojo」、ポルトガル語では「Bandagem de Olho」、中国語では「遮眼罩」という。
学研のことばかるた
- 作者:
- 出版社/メーカー: 学習研究社
- 発売日: 2003/11
- メディア: 単行本