前回の続きとなる物語であるが、何も起こらない。と言うよりも、日常業務を含む自分の仕事と行動以外のことにはまるで興味がないような機械的人間では、お役所という組織の中では単に1つの歯車に過ぎない、ということなのですかね。まあ、規模は小さいにしても、こういう方がMのような存在にも感じられる氷室でした。
何も起こらないということでは、「M」という特異な存在の出現というのが希であると言うことでは現実的なところであって、毎週、新たな怪獣が登場する数多くの特撮ヒーロー作品の方が異常世界ということが出来るが、なかなか鋭い所を描いてくれますね。(樋口総監督のことだから、もっと派手な作品にするのかと思いきや、ひょっとしたら「低予算」という所が幸いしているのかも...???)
防衛省から一週間の研修ということで気特対に来ている氷室の歓迎会が行われることになり、気特対の面々も全員参加するということで、変な盛り上がりがある。が、幹事のさくらが十分に伝えていなかったことで、主役となる氷室が参加できないということで、歓迎会は流れてしまった。
ごく普通の日常が繰り返されていく中、屋上でサングラスをしてくつろいでいたさくら。そこに部長が(喫煙しに)やってきて、氷室の話をする。で、部長から「Mの出現を歓迎するか?」と尋ねられる。これに「消防士が火事を歓迎するかって聴いているようなもんですね、それ」と返した。これに部長は、防衛省にはMの出現を歓迎する人たちもいる(ごく一部)という話をした。これを受けてさくらは氷室の所に行き、「氷室さんはMの出現を歓迎する人?」と尋ねた。(今回の物語で唯一の緊迫したと頃でした。)
氷室は仕事をしながら「だったら?」と問う。これにさくらは「敵認定」と言った。すると「質問の答えに関係なく、扱いは既に敵だろう」と氷室。「違う。今はただの嫌〜な奴」と返した。そんなやりとりから、氷室はシビリアンコントロールのことを語り、質問の答えには答えなかった。トイレに行くと言って席を外した氷室。さくらはいきなりネットで「シビリアンコントロール」を検索していた。
で、何もないまま、一週間が過ぎ、氷室の研修期間が終わった。課長は氷室を避けに誘うが、氷室は断った。「一週間の感想などをお聞きしたかったのですが...」と言うと、氷室は「この期間中にMの出現がなかったのが心残りです。誤解しないで下さい。彼らがその時にどんなプロフェッショナルな動きをするのか、それが見たかった」と言った。続いて朏に挨拶をして、氷室は帰っていった。
その夜、残業で残っている朏の元に氷室が差し入れを持って戻って来た。中にはケーキが入っていた。屋上に気分転換と言って朏を誘い、そこで「あの口の利き方のなっていない子に言われた」と言って、さくらとのやりとりを語った。で、君たちの敵になりたくない、気特対の仕事の大変さを痛感した、と言うが、朏は「嘘くさ」とあっさりしていた。氷室は朏と2人きりで話したかったことを言うが、「今日、残業じゃなかったら?」と朏。が、氷室はこれに「運命的な何かを感じない?」と返す。これに「私、一応彼氏いるんですけど」と冷たく返すが「一応?それは本当の彼じゃない」と氷室。そして首に巻いていたマフラーを朏の首に巻き、「そのマフラー、暫く預かってくれ」と言うと去っていった。
数日後、いつものように日常業務をしている朏。そんな所に氷室がやってきて挨拶をする。「気特対からは色々と学ぶことが多く、もう暫く出向させて頂くことになりました。常勤はできませんが、改めてお願いします」と言うと、「席は朏さんの隣で良いですね」と言って朏の側へ行く。これに顔をそらして「ふざけるな」と言った朏は複雑だった。
前回でMのような描き方がされた曽我部が今回は完全に忘れ去られた存在になっていて、氷室がMのような位置づけになっていたにも関わらず、本当に何も起こらないということで、肩すかしを食らったような物語でした。前回の描き方を考えると、これだけ見事にすかしてくれると、逆に気持ちいいところでもあった。が、今回は「期待外れだった」という声が多く出そうですね...
まあ、朏にとったら氷室はMなのだということで、それだけでしたね...
次回予告では、派手に怪獣が登場していたが、5話の様な派手なものとなるのか、夢オチの様な幹事の一部だけということになるのか?
ところで、MBSでは10月からは「古代少女ドグちゃん」の続編として「
古代少女隊ドクーンX」が放送されるということが流れてきた。本作は一応、その「ドグちゃん」の後枠で放送されている番組である。ということは「ドグーンX」が「MM9」の後番組ということになると思って良いのでしょうかね?もしもそうならば、「ドグちゃん」もBS-TBSでも放送してくれると、全国に放送されることになるが、果たして...???(12月になると「ケータイ刑事
銭形結」も始まるだけに、楽しみは多い方が良いので、そうなって貰いたい所です。)
MM9
- 作者: 山本 弘
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2007/12
- メディア: 単行本
↓MBSでは現在、再放送もやっています。
posted by MEICHIKU at 12:00| 京都 ☀|
Comment(0)
|
TrackBack(5)
|
ドラマ
|

|