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銭形雷」の第7話「美しいものが勝つ! 〜銭形雷VS黒いバラ」の「裏ネタ編・増補」の5回目となる今回は、ここにトリックがあったということで「
ドアノブ」について、「
釣糸」について、剥製作りには欠かせないものである「
防腐剤」について、そして
雷ちゃんもこれでピンチになったということから「
注射器」について記します。尚、「ドアノブ」については「
命・7話[裏ネタ編]PART 5」で記したものをベースにして加筆しました。
尚、BS-iの本放送時に記した記事は2006/2/13付けで、MBSでの放送時に記した[改訂版]は「
ここをクリック」(ここにはBS-i本放送時に記した記事へのリンクもあります。)してご覧下さい。
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ドアノブ」:ドアを開閉させるための取っ手のことである。日本語では「ドーノブ」と呼ばれることもある。機能的には、ドアを開閉する時にこれを握り、これを回転させることでラッチを解除し、ドアを開けることを可能にする。
機能が単純なものであるため、現在では部屋(ドア)のインテリアとしてデザインされているものが多く、握る部分(握り玉)が丸い形状のものだけではなくて、レバーのような形状になっているものも広く用いられている。また、車のドアの場合には前述の2つには属さないで、ラッチを解除するテコのような形状のものもある。
英語では「Doorknob」、ドイツ語では「Türklinke」、フランス語では「Poignée de Porte」、スペイン語では「Manija」と言う。
現在のドアノブは、機能性では大差がないこともあって、正にデザインの見本市のようになっている。そのため、デザインが優先して設計されているため、実に様々な材質のものが存在している。(金属製が中心であるが、木製、樹脂製など様々であり、凝ったものだとガラス、陶器などを用いたものもある。更に、樹脂製であるが、金メッキを施したようなものもある。)
機能的にはドアノブの役割は1つであるが、住宅の玄関扉用のものと、室内ドア用のものとでは、侵入者防止という防犯上の重要度の違いがあって、玄関扉用のものの方が頑丈に作られている。→破壊しなくても、モンキーレンチなどがあれば、例え施錠されていても、鍵が無くても簡単に施錠解除出来てしまうような回転シリンダー式のドアノブを玄関扉に使うようなことはしない。また、玄関扉はドアノブ部以外に、別の鍵を設ける二重の鍵を用いるのが当たり前になっているが、室内ドアであれば施錠できないタイプのものでも問題なく使用できる。→玄関扉用のドアノブの選択には注意が必要であるが、それ以外のドアノブであれば、デザイン重視で特に問題はない。
また、病院では引戸が用いられることが多いが、開閉ドアも使用されている。その場合は感染防止効果のある抗菌処理を施されたドアノブが用いられている。
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釣糸」:釣りで使用される糸のことであって、釣り針と釣竿とを繋ぐ役割をする。布を縫うのに用いられる糸とは違って、細くて見えにくいこと、引っ張りに強いことが求められるため、丈夫な素材のものが用いられる。また、見えにくいということを利用して、小物を(天井などから)吊り下げる際に使用されることもある。(この場合は釣りには関係ない。)
現在、使用される素材はナイロンやフロロカーボンなどの合成繊維が中心になっている。また、PEラインと呼ばれるものはポリエチレン繊維で出来た細い糸を寄り合わせたものであり、軽量であって同じ太さでもより強い糸になることもあって、普及が進んでいる。更に、大型の魚を釣るためには強度を重要視することになるため、兎に角強度の強い金属線を使用する場合もある。
英語では「Fishing Line」、または単に「Line」と言い、ドイツ語では「Angelschnur」と言う。
この物語では、「見えにくいこと」ということが求められたため、釣糸が使われることになったが、これは「釣糸」の性質を上手く利用している所である。また、釣具店をはじめ、レジャー用品でもあることから「釣糸」は比較的購入しやすいという所もポイントである。(こういう所はよく考えられているところですね。)
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防腐剤」:微生物の生育、活動を阻害して、物が腐敗することを防ぐ(腐敗の速度を遅くする)ために用いられる薬剤のことである。尚、この薬は、あくまでも物の腐敗を防ぐためのものであり、抗菌、殺菌作用はないのが特徴である。(抗菌や殺菌は別の薬を用いることになる。→消毒薬とは異なるものである。)
大別すると、次の3種類のものがある。まずは広く利用されている工業用防腐剤であって、木材、ゴム製品、皮革製品、塗料などに用いられている。(これを使っているものは何かと身の回りに存在している。)続いては食品に用いられる食品防腐剤がある。これは人体には無害であることが最優先であり、食品を品質を低下させないようにするものである。体内に摂取されることになるため、厳しく使用規定が定められていて、使用できる薬剤が細かく使用されている。また、これを使っている食品には、その使用を表示する義務がある。3つ目は医薬品防腐剤であって、主に液体の薬の腐敗を防ぐ根のである。(目薬などに含まれている。)
英語では「Preservative」または「Antiseptic」と言い、ドイツ語では「Konservierungsmittel」、フランス語では「Conservateur alimentaire」、スペイン語では「Conservante」と言う。海外旅行での短期滞在ならばともかく、長期で滞在することになって自炊することになるようだと、スーパーなどで食品を購入する機会も巡ってくるが、その場合にはこれらの言葉は知っていた方が役立つかも...(当然、「防腐剤」という単語は分かっても、そこから先の薬剤の名称についても知っておかないと意味はありませんが...)
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注射器」:注射を行う際に使用される器具であり、医療器具である。薬剤を体内に投与する場合に使用されるだけでなく、採血のように体内から液体を取り出す際にも使用される。
英語では「Squirt」または「Syringe」、ドイツ語では「Spritze」、フランス語では「Seringue」、イタリア語では「Siringa」、スペイン語では「Jeringa」という。
構造は、円筒形をしたシリンダーとその内部にあるピストン、更に先端部に注射針を接続して使用する。シリンダーとピストンは、ガラス、プラスチック、金属の3種類のものがある。注射針は金属製(主にステンレス)のものが殆どであるが、近年ではプラスチック製の針も登場している。
筒は、使用目的に応じて薬剤の使用容量が異なるため、様々の大きさのものがあって、数ml程度の容量のものから、数10mlの容量があるものまである。(医薬器具として用いられるものは、基本的に使い捨てであり、大量の注射による薬剤投与は行わないため、数ml程度までが殆どである。)
尚、容量が大きいものとしては、浣腸に使用されるものがあるが、これは「浣腸器」と呼ばれるものであって、一応「注射器」とは別物とされている。
医薬分野以外での注射器の利用は、主に生物の動物実験の際に使用されること(この場合は、対象が人間である医薬用途と大差がなく、動物が対象になったと言って良い使い方が中心である。)と、化学の実験で化学薬品を扱う際に使用して、液体、または気体の薬品や化学物質を扱う際に用いられる。尚、化学実験で使用される注射器は、扱う薬品の影響を受けないものが求められるため、プラスチック製の注射器は殆ど使用されず、ガラス製のものが使用されるというのが特徴となっている。
尚、昆虫採集で採取した昆虫の標本を作る場合にも使用されるが、昆虫採集は「動物実験」とは言えないものの、動物を相手に行うものであるため、拡張した考えで生物の動物実験での使用と考えられる。(少なくとも、「生物学」での使用ということになる。)
posted by MEICHIKU at 00:00| 京都 ☔|
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ケータイ刑事
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