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銭形雷」の第7話「美しいものが勝つ! 〜銭形雷VS黒いバラ」の「裏ネタ編・増補」の4回目となる今回は、
雷ちゃんと岡野さんの言葉のやりとりから出てきた言葉に関する事柄から「
前時代的」についてとそう言われた「
自転車」について、「
社交辞令」について、「
お世辞」について記します。尚、「自転車」については「
命・3話[裏ネタ編]PART 2」で記したものをベースにして加筆しました。
尚、BS-iの本放送時に記した記事は2006/2/13付けで、MBSでの放送時に記した[改訂版]は「
ここをクリック」(ここにはBS-i本放送時に記した記事へのリンクもあります。)してご覧下さい。
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前時代的」:旧態依然として今の時代には合わないさまのこと、昔のままであって進歩や発展のないさまのこと、一つ前の時代のように古めかしいさまのことをいう。
この物語では岡野さんは
雷ちゃんの「自転車」のことをこう言ったが、自転車は環境に優しい乗物として、新しいテクノロジーを吸収して新しい乗物になっている。一方、岡野さんの自動車はどう見てもガソリン車であって、こちらの方が前時代的な乗物とされつつあることを考えると、面白い所でもありました。
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自転車」:乗物の一つであり、乗った人が自分の力でペダルを回転させることで車輪を回転させ、推進力を得て、その人が運転操作を行うことで走らせるものである。二輪のものが最も多いが、それ以上の車輪数を持つものもある。尚、この定義では「一輪車」も「自転車」の仲間ということになるが、日本では道路交通法によって、「一輪車は自転車」には含まれず、「特殊自転車」に分類されている。(→一輪車にはハンドルやブレーキが無いことが関係している。)
英語では「Bicycle」と言うが、三輪のものは「Tricycle」、四輪のものは「Quadracycle」と言う。また、ドイツ語では「Fahrrad」、フランス語では「Vélo」、イタリア語では「Bicicletta」、スペイン語では「Bicicleta」と言う。
動力としてエンジンを搭載していないことから、排出ガスが無いこと、乗った人が駆動することから健康増進に役立つ、整備が容易なこと、維持費も安いことなどから環境負荷が少ないことで、近年は再び注目を集めている乗物である。
歴史を振り返ると、最初に登場したものは19世紀の初めであり、ドイツのカール・フォン・ドライスが発明した木製の乗物である。(同じ径の木製の二輪車であり、前輪の向きを変えるハンドルがあり、前輪と後輪を繋ぐ間にサドルがあった。)但し、駆動装置は持っておらず、地面を足で蹴って推進力を得るというものであった。(これはフランスで1818年に特許が取得されている。)
ペダルが付いたものはそれから約20年後になり、スコットランドのマクミランが開発したものが最初である。その後、フランスのミショー、イギリスのスターリーたちによって改良されていくことになる。但し、これらは乗った人がペダルを踏み込んで駆動するというものであって、(現在の幼児用の)三輪車と同様に、前輪をペダルを踏み込むものである。そしてそれからの自転車はスピードを得るための工夫として、前輪り直径が後輪の直径よりも大きいもの(日本では「だるま車」と呼ばれたこともある。)に発展していく。しかし、前輪が大きいと、スピードは出るが走行中の安定性が悪く、転倒しやすい危険なものでもあった。(しかし、当時はこのスタイルが受けて、19世紀終盤にはブームを起こすことになった。)
一方、安全性を高めるという改良も行われ、セーフティ型と呼ばれるもの1879年に生まれる。これはイギリスのヘンリー・ジョン・ローソンが発明したものであって、後輪をチェーンで駆動するというものである。(サドルの位置を下げるための方法としてチェーンを導入した。)更に、ジョン・ケンプ・スターリーの改良によって、前後の二輪が同じ大きさになり、ダイヤモンド型のフレームを導入した後輪をチェーンで駆動するものが登場した。(これで現在の自転車の形にかなり近づきました。)
更に、1888年にダンロップが空気入りのタイヤを発明したことで、このタイヤが自転車にも採用されることになり、走行時の地面からの衝撃を低減させることが出来るようになった。(ほぼ現在の自転車と同じである。)そしてフリーホイールの発明によって、動いている時は常にペダルを漕いでいなければならなかったことから解放されることになり、自転車は馬に代わって大衆の乗物の地位を占めるようになった。
日本には幕末期に入ったとされている。明治になると前輪が(後輪よりも)大きいものが入って来て「だるま車」と呼ばれることになる。更に、1890年に宮田栄之助が国産のセーフティ型自転車を開発し、これによって自転車が普及していくことになった。
現在では、ヨーロッパには自転車利用が盛んな国が比較的多いが、世界的に環境問題が重要視されるようになってからは、世界的にも自転車の利用を推進させようという動きが顕著になっている。また、車社会のアメリカでも、都市部では慢性的な交通渋滞の対策として注目されている。(車社会のアメリカでは、自転車は乗物というよりも、レジャーという意識の方が強いだけに、自転車の利用は伸び悩んでいますが...)
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社交辞令」:社交場の応対の言葉であって、つきあいの上での褒め言葉である。言ってみれば挨拶のように交わす言葉である。
後に「美しい」と言う言葉に弱いことが分かる
雷ちゃんであるが、そういう弱みが垣間見えることになった物語でもありました。岡野さんが「社交辞令」と口にしなかったら、
雷ちゃんのことだから、すっかり乗せられてしまうことになったでしょうね。そう言う意味では岡野さんのナイス・フォローでもありました。
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お世辞」:「御世辞」と記す場合もある。意味としては「世辞」と同じであるが、「お」を点けて使うことが一般的である。他人に対して愛想のよい言葉のこと、相手を喜ばせようとして実際以上に褒める言葉のことである。古語でも同じ意味であり、古くから「お世辞」というものは存在していたと言うことが分かる所でもある。
英語では「Compliment」や「Flattery」と言う。(前者は社交上のお世辞のニュアンスで、後者は「褒め言葉」というニュアンスが強くなる。→この物語では前者の意味合いの方ですね。)
大人のための自転車入門
- 作者: 丹羽 隆志
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞社
- 発売日: 2005/09
- メディア: 単行本
posted by MEICHIKU at 00:00| 京都 ☁|
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ケータイ刑事
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