作品データを記しておくと、時間は107分、原作はジェームズ・ドラウト、監督はジョン・フランケンハイマー、脚本はウィリアム・ハンリー、撮影はフィリップ・H・ラスロップ、音楽はエルマー・バーンスタインである。そして出演は、バート・ランカスター、デボラ・カー、ジーン・ハックマン、スコット・ウィルソン、ボニー・ベデリア、バーバラ・バブコック、シェリー・ノース、カール・レインドル、たちである。
アメリカ中西部の町を渡り歩くスカイ・ダイビングのショーを行っている一座のレティッグ、ブラウディ、マルカムたち。ある日彼らはカンサス州・ブリッジビルにやってきた、マルカムの伯母・エリザベスは3人を自宅に招待する。で、夫と上手くいっていないエリザベスとレティッグは、会った時から互いに強く惹かれ合った。レティッグは集会でスカイ・ダイビングの話をし、まもなく2人は愛を語り合うようになる。レティッグはエリザベスに一緒に来るように誘うが、エリザベスはそれを断る。そんな中、スカイ・ダイビングのショーの日がやってくる。町の人々はショーに熱狂する。そして呼び物のケープ・ダイビングが始まる。が、そこで悲劇が起こった。レティッグのパラシュートは開かず、彼はそのまま地面に激突して死んでしまった。翌日、レティッグの弔い合戦として、マルカムは見事にケープ・ダイビングを成功させた。しかしマルカムはこれを最後にスカイ・ダイビングを辞めることにした。また、ブラウディは映画のスタントマンになることにして西に向かった。マルカムも町を去り、町、そしてエリザベスは本の静かな日常生活に戻ったのだった。
本作出演時、40代後半になっていたデボラ・カーの全裸のベッドシーンが話題になった作品であるが、スカイ・ダイビングの迫力ある映像の前にはちょっと霞んでしまっている。(が、美しさはあります。)ドラマとしたら、哀愁感を漂わせるラストは味があり、秀作と言ったところである。
また、サントラ盤の方もなかなか良い出来であって、華々しいところと、影のあるところがしっかりと曲として表現されていて、流石はE・バーンスタインといったところである。
サントラ盤の収録曲は以下の全29曲である。(最後の1曲はボーナス・トラックである。)『Trio's Tricks With Banner』『Main Title』『Talk/Bridgeville』『Reunion』『Contact』『Sunset/To The Flame』『Into The Night』『And Later』『Big Stunt』『Mourning』『Malcolm's Feat/Going On』『Nightclub Rag』『Nightclub Rag [Alternate Take]』『J.B. No. 2』『J.B. No. 3』『Grind』『Crazy Browdy』『Tassle Time』『Swampy Funky』『Funky Paradise』『Water Wings』『Soaring March』『P.A. Waltz』『March Of The Moths』『P.A. No. 4』『P.A. No. 5』『That Old Black Cape Of Mine』『Capo』『Main Title [Film Version]』。
スカイ・ダイビングが劇中に登場する作品となると、そこが派手になる作品が多いが、本作はドラマがしっかりしているから、スカイ・ダイビングのシーンとのメリハリが付くことになり、そこが良い所でもある。ドラマとして見ておきたい作品の1つであり、サントラ盤とセットで楽しみたいところである。(ただ、映画の方はソフトに恵まれていないですが...)
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The Gypsy Moths [Original Motion Picture Soundtrack]
- アーティスト: Elmer Bernstein,Elmer Bernstein
- 出版社/メーカー: FSM
- 発売日: 2005/01/04
- メディア: CD
↓輸入版ビデオです。(DVD化されていません。)