「新・仕置人」は、中村主水だけではなく、念仏の鉄もレギュラー出演していると言うことで、人気の高い作品である。それにしても、本作も30年前の作品になっていたというのには、少々驚いた所がある。現在の放送倫理規定と照らし合わせると、放送できないのではないか?という所もあるが、最近は「お断り」というテロップを出して、そういう作品の放送が結構行われているというのは歓迎できることでもある。
本作の各話のサブタイトルは「○○無用」という漢字4文字で統一されている。最終回は「解散無用」である。最終回の物語は、寅の会が窮地に追い込まれ、元締・虎が殺されるなど、組織が壊滅してしまう。(1話前の40話で、虎の用心棒として活動していた死神にドラマがあり、一気に結末になだれ込んでいる。)結局は主水の裁量で、主水だけは何とか難を逃れるが、昼行灯の主水とは全く違うシャープでキレのある姿というのは、カッコイイですね。
やっぱり、必殺シリーズは面白い作品である。特に、光と影を巧みに使った演出にはしびれます。尚、中村主水も良いのだけれど、主水の登場しない作品も面白いものがたくさんあるのに、再放送に恵まれないというのが嘆かわしい所である。
尚、来週からはシリーズ第12作の「必殺商売人」(全26話)が放送されるが、やっぱり中村主水が登場する作品ばかりの放送です。(本放送では、「新・仕置人」の次は「新必殺からくり人 東海道五十三次殺し旅」であって、これは「からくり人」の第3弾であって、非主水シリーズである。)
非主水シリーズの放送は、TV東京/TV大阪の平日11:35〜12:30の枠の「時代劇アワー」に期待するしかないんでしょうね。こちらでは、ボチボチ次の作品として「必殺橋掛人」の順番になるはずなんですけど...
↓本作は全話DVD化されています。
↓参考まで

必殺シリーズ完全殺し屋名鑑 荒野の果てに編 (ザ・テレビジョン文庫)
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必殺シリーズ完全殺し屋名鑑 月が笑ってらぁ編 (ザ・テレビジョン文庫)
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必殺シリーズ完全闇知識 やがて愛の日が編 (ザ・テレビジョン文庫)
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