作品データを記しておくと、時間は126分(ディレクターズ・カット版は142分)、製作はジェリー・ブラッカイマー、監督はアントワーン・フークア、脚本はデヴィッド・フランゾーニ、撮影はスワヴォミール・イジャック、音楽はハンス・ジマーである。そして出演は、クライヴ・オーウェン、キーラ・ナイトレイ、ヨアン・グリフィズ、ステラン・スカルスガルド、スティーヴン・ディレイン、マッツ・ミケルセン、ジョエル・エドガートン、ヒュー・ダンシー、レイ・ウィンストン、レイ・スティーヴンソン、ティル・シュヴァイガー、イヴァノ・マレスコッティ、ショーン・ギルダー、チャーリー・クリード・マイルズ、ケン・ストット、デヴィッド・ウィルモット、たちである。
物語は、西暦415年、ローマ帝国軍の司令官アーサーは、ブリトン人の反乱軍ウォードと、ブリトンの侵略を狙うサクソン軍の双方に包囲されたハドリアヌスの城壁の北の地から、ローマ人貴族マリウス一家を救出するという使命を受け、かの地に赴くが...
見所は、アーサーたち7人で追ってのサクソン軍数百を氷結した湖で迎え撃つところであろう。少人数が大人数の軍を相手にして、知力を尽くす戦いは圧巻である。その他でも、対峙する軍のぶつかり合いは、作衛がらしく、力が入っている。
そんな中、こういう作品はやっぱりサントラ盤の出来が良いので、じっくりと聴きたくなる。ハンス・ジマーのスケールの大きなサウンドが魅力的である。そのサントラ盤はスコアを集めたものであり、収録曲は以下の全7曲である。『Tell Me Now (What You See)』『Woad To Ruin』『Do You Think I'm Saxon?』『Hold The Ice』『Another Brick In Hadrian's』『Budget Meeting』『All Of Them!』。
尚、1曲目の『Tell Me Now (What You See)』が『Moya Brennan』に置き換わっているものもあるので、購入する場合はご注意を。
映画の方は、途中からはラブ・ストーリーの一面も強くなっていくが、もう少し、伝説の王・アーサーの魅力を描いてもらいたかった所もある。が、日本では、アーサー王と円卓の騎士の物語は今ひとつ知られていないということてからくる情報不足(勉強不足)があるのではないかと思われる。
娯楽歴史スペクタクルとして捉えると、部分的には「ちょっと?」という所もあるが、ハリウッド性の娯楽作品として捉えたら、なかなか良くできている作品である。(見方を変えると、結構評価は変わってくるものです。)

- アーティスト: Hans Zimmer, Nick Glennie-Smith, Rupert Gregson-Williams, Moya Brennan
- 出版社/メーカー: Hollywood Records
- 発売日: 2004/07/27
- メディア: CD

キング・アーサーディレクターズ・カット版 (Blu-ray Disc)
- 出版社/メーカー: ブエナ ビスタ ホーム エンターテイメント
- 発売日: 2007/08/03
- メディア: DVD