今回の物語は2nd.シリーズ第9話、通算で35話となる「ターゲットは雷! 〜殺し屋の殺し屋による殺し屋のための殺人事件」である。MBSの放送は今週分から2分の繰り下がりが無くなったものの、いつもより30分繰り下がっての放送でした。→筆者はEPG利用の番組指定予約をしているから、自動的に時間修正はしてくれるので問題はないですが... 尚、来週は26:15からに戻ります。
で、この物語は「
銭形泪」に出てきた「海王星団」を匂わせる「ネプチューン」と名乗る一段が登場する、「
舞・7話」以来となる脚本家の
渡邉睦月さんが愛犬の
プンタと共に登場する(これはオペラ編の12&13話にも繋がります。)、イケメンの柴田束志が登場する、雷ちゃんの「お料理教室」がある、というようにシリーズ・ネタが満載の物語です。(とにかく、「
雷・2nd.」はネタが満載ですが、この後も更にネタ満載が続きます。)
この記事のタイトルに「[改訂版]」と付いているのは、BS-iの本放送時に記したものをベースにして加筆を行ったためです。(BS-iの放送時に記したものはその物語が最新作であった時に記したものですが、今回は「
銭形雷」全40話まで見た後なので、全体を見通した観点からも追記しています。)BS-iの本放送時に記したものと合わせてご覧頂ければ幸いです。(BS-iでの放送時に記したものは、
ここをクリックして下さい。)それではいつものように、いつも以上の長文&今更ながらのネタバレありで、本編に行きます。

夕立が降り、

雷鳴が轟いている中、某建物のある部屋で、ろうそくの明かりを囲んで怪しげな打ち合わせを行っている黒ずくめの姿(キング・アンドリウばりの姿です。)をした人物たちがいる。「諸君、我々にとって最大の障害を排除する時が来た。これがそのターゲットだ」と言うリーダー格の男が示したのは

Vサインをしている雷ちゃんの写真だった。
警視庁では、雷ちゃんが

稲妻ステッキを手にしていて、それを使って

稲妻落とし練習をしている。そこにやってきた高村さんは「ハロー!銭形」と声を掛けようとするが、雷ちゃんの姿を見るとそれを止めてしまい、「

おお、怖〜。危ねぇ〜」と言ってドアの影に身を潜めてしまう。雷ちゃんは練習を終えると「なるほどね」と言ってご満悦。そして机の上に置いてあった巻物を手にする。高村さんも「強力だったね」と言って部屋に入って来て雷ちゃんに声を掛け、「こんなの来てたよ」と言って雷ちゃん宛の封筒を内ポケットから出して手渡した。その封筒には差出人の前は書かれていなかった。(「警視庁内 警視正 銭形雷殿」という宛名が書いてあり、「X線検査済」という警視庁の判が押してある。→色々と物騒ですから、ちゃんと検査をしているのですね。)で、雷ちゃんが封を開けると、中にはカセットテープと地図が書かれた紙が入っていた。
早速、カセットテープの再生を始めると、「我々は国際的暗殺団・ネプチューン」と始まった。(「ネプチューン」とは「海王星」のことですから自ずと「海王星団」と関係あるのか?思いますが、一人前の「ケー刑事」ファンならば、これは当たり前...)テープは続き、「突然ですが、銭形雷殿。あなたに死んでいただきます」という殺人予告を告げた。これに高村さんは「馬鹿馬鹿しい、
ただの悪戯だよ」と言ってテープを止めようとするが、テープの声は「おっと、止めてもいいのか、高村くん」と、高村さんの行動を見透かしたメッセージが続いた。テープの声は「我々の計画は既に進行している」と続いた。それと同時に雷ちゃんの携帯に「
警視庁から入電中」と、事件を知らせる入電が届いた。
港区赤坂で誘拐事件発生。誘拐されたのは本庁鑑識課の
柴田束志、逆から読んでも「しばたたばし」。直ちに捜査を開始せよ、と言うことだった。(束志の鑑識ボックスが現場に落ちていて、これまでに登場した小道具もいくつかありました。(逆立ちの足もしっかりと落ちている。)そんな中、スナック菓子もありました。)それを聴いた雷ちゃんは「柴田さんが誘拐?まさか?」と口にすると、その声に答えるかのようにテープの声は「その通り、柴田くんの身柄は我々が預かっている。彼を救いたければ君たち二人だけで地図に指定した場所まで来たまえ」ということで、束志を誘拐したのはネプチューンだった。これに顔を見合わせる雷ちゃんと高村さん。テープの声は更に続き「尚、このテープは…」と告げると、

爆発すると思った高村さんは「伏せろ」と言って雷ちゃんを守るように素早く床に身を伏せる。(やはり高村さんは銭形を守るナイトという所は
泪ちゃん、
零ちゃんの時と全く変わっていません。)が、爆発は起こらず、「
燃えないゴミに出してください」とテープの声。すると、身を起こした雷ちゃんは「意外と地球に優しいんですね」(「
雷・1st.18話」で環境を大事にしようと言っていた雷ちゃんですが、やっぱり環境のことをしっかりと考えています。)
地図に書かれた場所にやってきた雷ちゃんと高村さん。そこは小さな教会であり、看板には「(有)ネプチューン」とあった。(って、国際的暗殺団は有限会社だったんですか...?)高村さんは「もういいよ、帰ろうよ」と言っていたが「だって、柴田さんがいないと困りますよ」と雷ちゃん。が、捜査のことに関してではなく「
鑑識メモは誰が担当するんですか?」と番組のことを心配していた雷ちゃんでした。これに「No Problem、今週から僕のメンズエステ講座開けばいいんだよ」と高村さん。(そのタイトルがちゃんと画面に出る。)が、「ダメですよ、こんなの」と雷ちゃんは一蹴し、「さあさあ、行きますよ」と言って教会の中に高村さんを押していきました。
教会のある部屋に入った雷ちゃんと高村さん。その部屋には窓は無く、ろうそくに火が灯されていた。「よく来たな、これでもう君たちは逃げられない」という声がすると、雷ちゃんは「柴田さんは何処ですか?」と束志の安否を確かめようとする。「彼はこの奥だ。だがそこに行く前に
3人の殺し屋たちと勝負をしてもらおう」と告げる。その時雷ちゃんが「危ない!」と高村さんをめがけて飛んできたトランプを寸前で受け止めた。トランプに目をやった雷ちゃん。カードはジョーカーであり、それを投げたのはジョーカーと名乗るトランプを操る殺し屋だった。「流石ですね、雷・銭形殿」と言って姿を現すジョーカー。ということで、このジョーカーが第一の刺客だった。(彼はトランプを使って暗殺を行う殺し屋です。→「殺し屋」ということで思い出すのは「快傑ズバット」ですが、まさにそれに出てくる殺し屋の一人という感じのジョーカーです。彼の鋼をも切り裂くカードは現在、特許出願中と説明があるが、特許法では殺人兵器となるような出願は拒絶されることになっているので、出願するのは自由ですが、特許として登録されることはあり得ません。
雷ちゃんの手を取って「以後、お見知りおきを」と言うジョーカー。(「ケー刑事」ではお馴染みの台詞ですね。)その手を振り払った雷ちゃんは「
お見知りおきをお仕置きに変えてあげます」と返す。(これもお馴染みの台詞です。)が、高村さんが「それは僕の役目だ」と言ってジョーカーと勝負するのは高村さんになった。
カウボーイ・ハットを被り、ガンマン・スタイルの高村さんとジョーカーはそれぞれ5枚のトランプを手にして対峙していた。三歩歩いて振り向きざまにカードを投げ合う、という西部劇でお馴染みの決闘スタイルの勝負です。(「
007/黄金銃を持つ男」のボンドとスカラマンガとの決闘も頭に浮かびました。何せ、「
泪・2nd」の後半(
泪・第3クール)では、OPで高村さんの所は007・James Bond風の演出がされていましたし...)雷ちゃんは「高村さん、頑張ってくださいね」と応援している。で、勝負が始まり「1、2、3」からお互い振り返ってトランプを投げ合った。
高村さんが血が流れている右手を押さえながら膝をついた。雷ちゃんは素早く心配して駆け寄る。ジョーカーはそれを見て笑いながら「私は全て受け止めましたよ。私の勝ちですね」と勝った気分でいた。しかしこれに高村さんは「そうかな、よく見てみろ」と言う。で、受け止めた5枚のトランプを見るジョーカー。カードは「

スペードの10、J、Q、K、A」ということで「
ロイヤルストレートフラッシュ...」ということで、勝負は高村さんの勝ち。(何という勝負なんでしょうか...)で、敗北したジョーカーの頭には
たらいが落ちてくるという罰ゲームが... 雷ちゃんも腕組みして「これってそういう勝負だったんだ...?」と首を捻っていました。
「なかなかやるな、高村くん。だがこれはほんの小手調べだ」と声がして、雷ちゃんと高村さんは次のステージに移動する。「入口はそちらだ」という声の案内に従うが、次の部屋も同じような真っ暗な部屋で、ろうそくが灯されていた。で、その部屋にはチャイナドレスを着た
第二の刺客・女殺し屋のリン・シャイメイがいた。雷ちゃんはいきなり「うわぁ、また怪しい人...」と口にし、高村さんは「じゃあ次も僕が」と言うが、雷ちゃんはそれを制すると「顔にしまりが無くなってますよ...」と突っ込んでいました。リン・シャイメイは美貌の毒殺魔という異名を持つ殺し屋で、料理に独を仕込む毒殺の名手だった。(現在、結婚を前提とした彼氏募集中ということでしたが、殺し屋の彼氏に立候補しようと思う男っていないと思いますけど...)で、第二ラウンドは雷ちゃんとリンの
料理対決となり、「美女料理対決」という看板が出ている。(司会は「
雷・2nd.7話」の雷の悪夢でののど自慢の司会者・束志です。)雷ちゃんはエプロン姿になっていますが、「
舞・12話」の
舞ちゃんを思い出しますし、「
泪・2nd.5話」のコックさん姿の
泪ちゃんも思い出します。
司会・束志は審査員を紹介する。(何故か)美人脚本家の
渡邉睦月さん(本人ですが、「
舞・7話」の一件で出演するのは嫌がっていたのですが、気が変わったのでしょうね...)と愛犬の
プン太、そして
丹羽多聞アンドリウP(こちらも本人です)、そして
高村さんの3人&1匹だった。制限時間は
28分(中途半端な数字ですが、「ケー刑事」だったらやっぱりこの数字です。)、食材や器具は何を使っても良いということで、対決が始まった。
で、あっという間に時間が経過して「27分後」というテロップ。そしてテロップが「28分後」となり、タイムアップ。二人とも料理が完成した。リンは「地獄への片道切符!
超激辛麻婆豆腐」、雷ちゃんは「私の愛情をおあがりなさい!雷ちゃん特製・
オムライス」(ケチャップで

稲妻マークを描いてあります。また、付け合わせのサラダのニンジンも稲妻の形になっている。→結構芸が細かい雷ちゃんです。が「オム雷ス」というネタは出てきませんでした。)リンは雷ちゃんのことを「やっぱりお子ちゃまね」と言い「私の相手をするには28万光年早いってことよ」と言って雷ちゃんをバカにするが、雷ちゃんは「まだ勝負は付いてないもん」。(「光年」という単位は時間の単位ではなくて距離の単位なんですが... 数字の方は「28」だから、これはお馴染みの数字ですけど...)で、直ぐに審査員の判定をということに。判定は「雷」「雷」「雷」「雷」(プン太の分は睦月さんがしっかりと判定しました。)で「おおっと、銭形選手の勝利だ!」と司会者が叫ぶが、それを突き飛ばしたリンは「そんなバカな...」と呟くと「貸しなさい」言って高村さん食べているオムライスを奪い、口に運ぶ。で「こ、これは、見た目と違って存在感を主張しない卵の風味とチキンライスが奏でる絶妙なハーモニー。高級感を保ちつつ、それでいて家族と囲んだ食卓を思い出させるノスタルジックな味わい…」と絶賛して
美辞麗句を並べる。これに雷ちゃんは「
普通のオムライスですけど...」で、リンは「銭形雷、私の完敗ね」とあっさりと負けを認めた。(リンの罰ゲームは風船割りでした。)雷ちゃんは「何しに出てきたんだろう、あの人...」とまたも腕組みをして首をかしげていた。そこに「いや、美味しかったよ、銭形くん」と高村さんは満足げに雷ちゃんに言う。これに笑顔になった雷ちゃんは「本当ですか」と

嬉しそうになる。が、「相手の料理に毒が入っていると思って、誰も食べなかったの」と高村さんが告げた。
「流石だなぁ、銭形くん」という声がして、次のステージに移動する雷ちゃんと高村さん。次の部屋もろうそくが点った暗い部屋だった。そこにはアロハシャツを着たちょっと小太りの男が木箱の上に座っていた。で、声が「第三の刺客、死を奏でる演奏家チャーリー村上。様々な楽器を武器として操り…」と紹介するが、彼は突然床に崩れ落ち、説明の声は「死んでる」に変わった。更に「
警視庁から入電中」と雷ちゃんの携帯も告げた。港区赤坂で殺人事件発生被害者は殺し屋のチャーリー村上。直ちに捜査を開始せよ、ということで、雷ちゃんと高村さんは刺客との勝負ではなく、事件の捜査を始めることになった。
チャーリー村上は死んでからまだ間がなく、座っているところを後ろから殴られたようで、側にはウクレレが落ちていた。「凶器はこのウクレレだな」と言う声がした。振り返る雷ちゃんと高村さんだったが誰もいない。再び「凶器はこのウクレレだな」と大きな声がする。で、声の下方を見下げた雷ちゃんと高村さん。「あのう?どちら様ですか?」と雷ちゃんが尋ねると、「私が
暗殺団ネプチューンの
首領(ドン)・辰五郎だ」と言う。(トレーナー姿で右目には眼帯をしているので「あしたのジョー」に出てくる丹下段平ですね。(半海さん、「
舞・4話」に続いて、またも片目が眼帯です。))高村さんは「じゃあテープの送り主?」と尋ねるが、雷ちゃんは「何かイメージ違う。ボスがこんなにあっさり出てきていいんですかね」とボロクソに言ってくれます。これに「これは殺人事件ですぞ、早く犯人を見つけて頂きたい」と捜査を頼む辰五郎だったが「どうせ仲間割れでもしたんだろう」と高村さん。これに噛みついて「決めつけは良くない。だから
冤罪が無くならない」と反論を開始する辰五郎と高村さんは言い合いになる。が、雷ちゃんは相手にすることをしないで、「
よどむ、悪の天気」(ここでAパート終了、時間は14分半弱でした。ということでBパートは11分強になります。)
雷ちゃんと高村さんの元に「報告します」という束志の声がした。「柴田さん、無事だったんですか」と雷ちゃんの顔が明るくなる。で、いつもの逆立ちの両足から普通に戻るとそこにはスマートで背の高い外人さんの鑑識課の男が立っていて歯が

光った。が「あ、あのう、どちら様でしょうか?」と言う雷ちゃんに「いやだな、雷ちゃん、私です。逆もまた真なりの柴田束志です」(外人さん特有の言い方です)と答える。高村さんも「何言ってるんだ、銭形くん。360度どこから見ても柴田くんじゃないか」と言うが、雷ちゃんは「ウソっ...?」(雷ちゃんと視聴者には別人に見えます。)で、その柴田が、死因は脳挫傷、死亡してから30分も経っていない、ウクレレ(鉄製というちょっと変わったウクレレでした)からは被害者の指紋しか検出されなかった、と報告し、3人の中に犯人がいるので話を聞こう、と言う柴田。(いつもと全く違う柴田束志です。が、雷ちゃんは「だから、柴田さんじゃないでしょう」と言っていました。
別の一室(その部屋にはサンドバックがあったり、機関銃、槍、水晶玉、水鉄砲、更にはダルマまである。)、辰五郎、ジョーカー、リンの3人に話を聞く雷ちゃん。まずはチャーリーがあの場に一人だったかの確認をするが、「さあ?」と辰五郎。で「我々はみんな個人主義者ですからなぁ」と言って笑うだけだった。ジョーカーは「彼は仕事の前によく一人になりたがっていましたねぇ」と証言し、リンは「どうせ箱の上で

居眠りでもしていたんでしょう」と全く気にしていない様子だった。
続いて雷ちゃんは犯行時のアリバイを尋ねる。辰五郎は奥の部屋にいて、監視カメラで雷ちゃんたちの同行を見張っていた、と言うも、それを証明する人はおらず、また、カメラに写っていない所(雷ちゃんたちのいない場所)は見ていない上に、録画もしていなかった。ジョーカーは高村さんに敗北した悔しさをバネに、ここでトランプの城を作ることに勤しんでいた。(が、やはりアリバイを証明する人はいない。)続いてリンは、雷ちゃんとの勝負の途中ということで「私には完璧なアリバイがある。犯人じゃないわ」と言うと、部屋から出て行った。
雷ちゃんは再び殺人現場に移動し、操作を続けていた。高村さんは「犯人は辰五郎かジョーカーだよ」と高村さんは言うが、「殺し屋が簡単に容疑がかかるような真似をしますか?」という疑問を口にする雷ちゃんはリンを疑っていた。これに高村さんは「だから逆なんだよ」と言い「殺し屋だからこそアリバイ工作は必要ないの」と告げる。「そんなものかなぁ?」と納得できない雷ちゃんは、床に水滴が落ちて出来た水たまりを発見し、天井を見る。すると天井には水滴が付いたダクトがあった。が、高村さんは「水漏れでもしてるんだろう」と気にしなかった。しかし雷ちゃんは「もしかしたら...」と何かに気づきました。そこに「報告します」と言って外人のイケメン柴田が現れると「そこのガラクタの山からこんなものが発見されました」と言って、一端には麻袋、もう一端にはフックが付いた
赤いロープを見せる。で、それを見た雷ちゃんは「そっか、そういうことか」から「
謎は解けたよ、ワトソンくん」(で、歯が

光りました。)
事件現場に3人を集めた雷ちゃんと高村さん。「犯人が分かったのかな?」と辰五郎が問うと「はい、分かりました」と雷ちゃん。で、「犯人は、リン・シャイメイさん、あなたです」と言うが「何言ってるの、私に殺せるはずがないでしょう」とリンは反論する。しかし雷ちゃんは「それが出来るんです。あなたが直接チャーリーさんを殴ったんじゃありませんから」と言い、トリックの説明を始めた。
リンは両端に錘とフックをつけたロープを用意し、錘(ウクレレとほぼ同じ重さ)を天井の鉄骨にぶら下げておいた。片方のフックには盗み出していたウクレレを引っかけて、ダクトの上に準備した氷の板に置いた。それから料理対決が始まり、その熱がダクトを通り、氷の板が溶け始め、落ちたウクレレが振り子の原理でチャーリーの頭部を直撃した。で、この衝撃でウクレレはフックから外れ、ロープは錘に弾かれてガラクタの中に落ちた。で「遠隔殺人はアリバイがないと意味がありません。3人の中でアリバイがあるのはあなただけです」と言うことでリンが犯人だと説明する雷ちゃん。これにリンは「あぁら、面白い推理ね」と一蹴し、チャーリーがそこ(木箱の上)に座るなんて自分には分かるはずがない、と言って犯行を否定する。が、雷ちゃんは「いいえ」と言い、チャーリーが仕事前に瞑想にふける癖を知っていて、事前に木箱を置いて、チャーリーが座るように仕向けたのだと言う。が、リンは「そんなの全部勝手な推測よ」と反論する。が、雷ちゃんはリンがさっき「どうせ箱の上で

居眠りでもしてたんでしょう」と言ったが、犯行現場をまだ見ていないはずのリンが、チャーリーが
箱の上に座っていたことをどうして知っていたのか、現場にいない限り知ることは出来ないはずだ、と言う。すると「流石ね、銭形雷」と犯行を認めたリン。が「でも、これで終わりよ」と言うと、両手に毒が入った注射器を3本ずつ手にして、雷ちゃんを襲おうとして近づいていく。これに「危ない!」と言ってリンを突き飛ばして雷ちゃんを救ったのは外人のイケメン柴田だった。で「今だ雷ちゃん」と柴田が言うと「うん」と頷く雷ちゃん。
雷鳴が轟くと、雷雲が現れリンを光り照らす。「
雷鳴轟く積乱雲。…」雷ちゃんの口上が始まり、「
私の稲妻でしびれなさい!」からリンに

雷が落とされ、しびれたリンは床に仰向けに倒れ、煙を噴いた。高村さんがチャーリーを殺した動機を尋ねると、半年前、リンはある男性と燃えるような恋

に落ち、この世界から足を洗って彼と結婚するつもりだったが、チャーリーがリンの仕事を彼にばらしたため、彼はリンの前に二度と現れなくなった。よってその恨みを晴らすためにチャーリーを殺したのだった。また、最初は本当は毒を盛るつもりだったが、チャーリーはリンのその手口を知っているから瞑想している隙を狙うことにしたのだった。で、高村さんがリンを逮捕した。それを見たジョーカーは「これで事件は解決した訳ですね」、辰五郎は「一件落着だ」と言い、続けて雷ちゃんが解決したことに感謝の言葉を述べて笑い出す。が、外人のイケメン柴田と高村さんが、そんな二人を壁の方に押しやると雷ちゃんに合図を送る。すると雷ちゃんは「
はい、今日は出血大サービスです」と言って

稲妻ステッキを手にすると「
私の稲妻でしびれなさい!」から二人にも

稲妻を落とした。床に倒れた二人は煙を噴くも直ぐに起きあがり「何をするんですか?」「我々は犯人ではないんだ」と主張する。これに雷ちゃんは「何言ってるんですか、
国際的暗殺団ネプチューン。全員まとめて逮捕します」と言って辰五郎とジョーカーも逮捕した。(一応、柴田を誘拐拉致したという容疑で逮捕できますしね...)
事件解決後、ネプチューンのアジトだった教会から出てきた雷ちゃんと高村さん。が、雷ちゃんは一つ腑に落ちないことがあった。「元気ないねぇ、事件解決したのに」と高村さんが尋ねると「やっぱり今回の事件の裏には
誰かの思惑があるような気がするんです...」と腕組みをして考える雷ちゃん。高村さんは「考えすぎだよ、暗殺団は一網打尽。全て彼のおかげさ」と言うと、ギターを背中に背負い、カウボーイ・ハットを被って一人で歩いて去っていく後ろ姿の外人・イケメン柴田を指す。で「柴田くーん、事件起きたらまた頼むね」と声を掛ける高村さん。これに外人・イケメン柴田は雷ちゃんたちの方を振り返ると「
この世に悪がある限り、柴田束志はいつでも参上しますよ」と言うと歯が

光り「じゃあ」と言い残して去って行った。(この後ろ姿、小林旭の「渡り鳥」シリーズであり、「快傑ズバット」の早川健でもあります。→柴田って、そんなキャラではないですが...)が、雷ちゃんは「そうか」と

閃くと「
またまた謎は解けたよ、ワトソンくん」
警視庁、原稿用紙に向かって万年筆で執筆している柴田束志。「柴田の歯がキラリと光った。」と書き終えるとご満悦の様子。そこに「やっぱり」と雷ちゃんの声がした。すると慌てた束志。「今回の脚本は柴田さんが書いたんですね」と雷ちゃん。「ばれちゃいました...」と言う束志に、高村さんは束志が書いた原稿用紙を手にすると「どおりで
酷い話だと思った、リアリティの一欠片もないよ」「人間が書けていないよ」、雷ちゃんも「誘拐事件も尻切れトンボだし、殺人のトリックも強引だし、
穴だらけじゃないですか」とボロクソに束志のことを言う。更に高村さんが束志に「(束志が)外国人で出てたよ」言うと「たまには僕も活躍したいんだよ」と言って立ち上がるが「僕が書いた方がましだよ」と高村さんが言うと「私書きたいです。
焼き芋食べ放題殺人事件」と雷ちゃんも口にする。(やっぱり雷ちゃんの「焼き芋」に対する思い入れは強力です。しかも、この暑い8月にそんなことを言うのですからねぇ...)すかさず「それは君が焼き芋食べたいだけでしょう」と高村さんは言うと「
華麗なるイケメン刑事、バーボン高村、愛と青春の戦い」とタイトルを口にするも、「意味分かんないし」と雷ちゃん、「ケータイ刑事じゃないじゃないですか」と束志の反撃を喰らう。で、「ボツだ」と言って束志の原稿を取り上げて誤魔化す高村さん。束志は「これ、ヤングシナリオ大賞に応募しようと思っていたんですから」と反論し、二人は原稿用紙の奪い合いとなり、原稿用紙をまき散らすことになっちゃいました。で、この隙に雷ちゃんが「じゃあ次は、
焼き芋食べ放題殺人事件と言うことで...」ということで締めてくれました。(次回予告は「焼き芋食べ放題殺人事件」ではありません。念のため...)
今回の物語、結局は柴田束志の願望だったんですね。で、「ネプチューン」は「海王星団」とは全く関係なかったようです。とにかく後半に突入した「
銭形雷・2nd.」は本当に出血大サービスという状況になり、ネタのオンパレードとなり、当時「これだけシリーズ・ネタを登場させるとなると、「ケータイ刑事」シリーズの幕を閉じてしまうということに成りそうな気がしてしまいます。」と筆者は記していたが、その通りで休止期間に突入することになりました。(この時点では、雷ちゃんに妹がいるだろうと思っていましたが、雷ちゃんの口からは「妹」と言う言葉は出ていませんでした。→2nd.11話で「
妹が...」と口にする雷ちゃんです。)が、いよいよその9ヶ月の休止期間から復活、今度の土曜日から、
雷ちゃんの妹・
海ちゃんが登場です!
尚、BS-iの本放送時には、料理対決の麻婆豆腐とオムライスは、その頃放送していた他のドラマでもネタに使っていた料理でしたが、今になると「そんなのあったっけ?」になってしまったので、省略しました。(→本放送時に記した者をご覧下さい。)
次回の物語は、2nd.第10話、通算では36話となる「帰ってきたアイツ! 〜銭形雷襲撃事件」という物語です。で、「
雷・1st.11話」の冒頭で逮捕した田沢と、「
泪・2nd.12話」に登場した綾小路波子に繋がる人物が登場します。(「
泪・2nd.12話」の続編と言って良い物語です。)また、警視庁の警視総監室が出てくる辺りは、劇場版の「M2」を思わせてくれます。
鑑識メモ。床にばらまかれた原稿用紙を拾って「ボツってことか...」とぼやく束志は開き直り、「こうなったら俺が主役の本を脚本の
渡邉睦月さんに書いてもらおう」と言って携帯で電話を入れる。で「ハーイ、睦月ちゃん、柴田ですけれども... ケータイ刑事に出演している柴田です」と言うも「知らない」ということで電話を切られてしまいました。で「俺、出てたか?出てたよね?」と視聴者に対して確認を求めていました。(「誘拐された」という入電に出ていましたが、あとは雷ちゃんに脚本がバレる所までは出ていなかったので「出ていません!」と返しておきます。)
↓まもなく発売
↓ネプチューン(海王星)と言えば...
海王星の発見
- 作者: M.グロッサー, 高田 紀代志
- 出版社/メーカー: 恒星社厚生閣
- 発売日: 1985/04
- メディア: 単行本
海王星―青い惑星
- 作者: アイザック アシモフ
- 出版社/メーカー: 福武書店
- 発売日: 1991/01
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↓ネタ集
快傑ズバットBOX
- 出版社/メーカー: 東映
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- メディア: DVD
↓高村さんのエステ講座のために...
美容室&エステサロン
- 作者:
- 出版社/メーカー: 商店建築社
- 発売日: 2004/05
- メディア: 単行本