今回は、ユリと下良が登場しないので、冒頭のナレーション「多々野ユリ、16歳、…」は無く、OP主題歌(ここはいつもの通りなので、ユリと下良は出てくる。しかし、キャストの所には二人の名前は無し)に続いて本編がスタートする。(よって、今回はドラマ本編が23分30秒となり、2〜4話よりも30秒長くなる。尚、OP主題歌、次回予告、みのる超能力教室まで含めると、今までと同じ26分半である。)今回の物語も「ケータイ刑事」テイストの笑いの要素がベースにあり、「恋日・ニュータイプ」らしい切なさが合体した物語となっている。それでは今更ながらのネタバレあり&長文で本編に行きます。(尚、BS-iの本放送時に記したものは、ここをクリックして下さい。)
手霊波市(てれぱし)佐井木区(さいきく)のまほろ幼稚園(「テレパシー」「サイキック」をもじっている...)。園児たちが「プン太が死んじゃうよ」と言って、飼っている金魚のことを心配して、みんなで死なないように祈っている。(「プン太」は脚本家・渡邉睦月さんの愛犬の名前です。)先生の中園有紀(なかぞの・ゆき)を「有紀どん」と言っている園児たちに「大丈夫よ」と言って、金魚鉢からプン太をすくい上げると両手で包み込み「みんなもお祈りして」と言う有紀。園児たちは「プン太が元気になりますように...」と声を揃えてお祈りを始める。やがて有紀の手が緑色の光に包まれる。で、元の金魚鉢にプン太を返す有紀。するとプン太は元気に泳ぎ出す。「きっとみんなの気持ちが神様に通じたのね」と言う有紀に園児たちは「プン太が元気になった」と

有紀のナレーション。「私には病気や怪我を治す不思議な力がある。最初にそれを知ったのは8歳の時。おばあちゃんのリュウマチを治した時だった。それからというもの私は、色んなものを治してきた。友達の病気、近所のペットの怪我。だけどこの頃はその不思議な力を使わないことにしている。あることに気づいたからだ。使うと私は体力を消耗して年を取ってしまうらしい。怪我や病気が大きいほど消耗の度合いも大きい。」そんな有紀は鏡を前にして目尻のシワを気にしていた。そこに園児の一人がプン太を治してくれたお礼と言って、手作りの大きなビーズで作ったブレスレットをくれる。それを右腕にはめた有紀。そこに有紀宛てに変な

みのるの館。みのるが有紀を相手に話をしている。(1話で、ユリと下良がみのるの館を訪れた時と同じことが行われている。)「ハガキを見て来たんじゃな」と言うみのる。で、普通の人間には見えないインクで書いてあることを言い、「わしはインチキ、エセ、バッタもんを含めて全ての超能力者にハガキを送った。」とあの台詞の再登場です。「じゃが、ここにやって来たのはお主で6人目じゃ。それだけ世間にはニセモノが多いということじゃ」これに首を縦に振っている有紀。そして超能力者スタンプラリーの説明を始める。(1話と同じなので、省略)で、スタンプカードと曲がったスプーンのストラップの付いた



松原宣子の病室を訪れた有紀。しかし宣子とは面識がない。「失礼します」と言って病室に入ると、自己紹介に続いて「何かお困りになっていると伺ったものですから...」と告げる。が、直ぐに「でも私、スタンプラリーに参加する気なんか全然無くて...」ということで、ハガキに「超能力」と書いてあるのが気になったので、みのるの館にちょっと行ってみただけで、断ろうと思ったら突然消えてしまったので、ということで、参加しないということを伝えるためにここにやってきたと語る有紀は「ごめんなさい」と行って頭を下げる。が、宣子は「何の話だか私には分からないけど...」「あの人って誰かしら?」と言い、みのるのことは知らなかった。が、誰かに悩みを聴いて欲しいと思っていて、有紀がここに来たのは神様のお導きと言って、有紀に話を聞いて欲しいと頼む。で「私で良かったら」ということで有紀は宣子の話を聞くことにした。
車椅子に乗った宣子と共に外に出た有紀。で、宣子は話を始める。困っているのは孫のことであり、孫・美咲(みさき)の写真を見せる宣子。美咲は早くに両親を亡くしたので、宣子が育てたようなものだった。で、おばあちゃん思いのとっても優しい子に育ち、非の打ち所がないぐらいと自慢する。そんな美咲は万病に効くパワーが入っているもの凄く高い水を買ってくるというのであった。が、ガンで余命は3ヶ月もないと医者から言われた宣子にとっては、美咲の気持ちは嬉しいが、自分の生活を切りつめて昼夜無く働いていて、このままだと倒れる、病気になってしまうと言い、もう自分にはお金を使わないで欲しい、高い水を買って欲しくないということだった。で、それを美咲に伝え、水を買うのを止めさせて欲しい、と有紀に頼んだ。
奇跡の人・荒井戸光明(あらいと・みつあき)の「生命(いのち)のしずく」の実演販売会場(「銭形零・2nd.2話」のダイエット水を思い出させてくれます。)にやってきた有紀。多くの人が集まっていて、その中に美咲の姿もあった。そうしていると荒井戸が入ってきて挨拶をすると説明を始める。彼の体から出る「生命のしずく」には全ての病を消し去るパワーがある、と言い、奇蹟を見せると言って、実際に水を出す実演を始める。そして、空のペットボトルを手にしてそれを持って念を送りながら振り「荒井戸光明、荒井戸光明、…」と口にすると、ペットボトルには水が入っていった。で、客席には歓声が上がる。中には手を合わせて拝んでいる人までいる。が、有紀はマジック・ショーを見ている様で、「絶対何か秘密があるはずだ

荒井戸は次々と空のペットボトルを水で満たしていく。それを見ていた有紀は、床にこぼれている水と荒井戸の足下にホースの管があるのに気づくと、タネ(誰もが思う単純な仕掛けです)が分かったようで、「あの管って...」と呟き、会場を抜けて隣の部屋の様子を探りに行く。「関係者以外立入禁止」という立て札を無視してそれをまたいだ有紀は隣室の前から中の様子を伺う。部屋には数人のスタッフたちがいて、一人が荒井戸の様子を見ながら合図を送り、他の男がホースで水を送っていた。それを見た有紀は「やっぱりインチキだ」と口にする。
2リットルのペットボトルが12本一杯になった。荒井戸は疲れた様子で肩で息をしながら、今回は特別価格、1本3万円で提供する、と言う。で、客席にいた人たちは買おうとしてこぞって荒井戸の元に押し寄せるが、美咲は座ったまま財布の中身を見ていた。そんな美咲の元に行った有紀は「美咲さん、ちょっと話が...」と声を掛け、二人は屋上に行く。
屋上、有紀は美咲に、これはインチキだということを告げ、「あれはただの水です。騙されないでください」と言うが「根拠があるんですか?」と尋ねる美咲。これに「私見たんです。隣の部屋で水を入れているところ。そんな水に3万円も払うなんて馬鹿げているわ」と言う。しかし「そんなはずはありません」と有紀の言葉を信じない美咲は「あの水を飲み始めてから祖母が見る見る元気になってきたんです。お医者様も見放した重い病気なのに...」と宣子が良い方向に向かっていることを根拠として認めない。で、有紀は「それは、おばあさまが頑張っているんだと思います。あなたの気持ちに応えようと一生懸命に... 決して水のせいではありません」と言うが、「あの水は本物です。私たちには、もうあの水に頼るしかないんです」と、美咲は全く受け入れない。そして「いい加減なことを言わないでください」と言うと、

宣子の病室に戻って、止められなかったことを謝っている有紀。しかし宣子も「妙なことを頼んじゃって」と、こちらも謝っている。で「もう秋なのね...」という話をしている(この物語のBS-iでの初放送は2006/11/4でした。)と、水を汲みに行っていた美咲が戻って来た。で、「今日のお水よ」と言って「生命のしずく」を注ぐ美咲。が、疲れから、美咲はよろめいた。宣子は「また寝てないんでしょう」と美咲に言うが「平気、おばあちゃんは心配しないで」と答える美咲。これに「もう、あんまり無理をしないでおくれよ。あなたをそんなにしてまで私は治りたいとは思わないから...」と言う宣子。しかし「何言っているのよ。おばあちゃんは元気になって、おじいちゃんと一緒に登った山に、もう一度登るのが夢なんでしょう」と美咲。宣子は「だからって...」と言葉に詰まってしまう。(→涙が浮かんでくる物語へと突き進んでいきます。)
そんな美咲は「正直に言うわ。私、一度だけ思ったことがあるの。おばあちゃんがいなかったら、どんなに楽だろうって」と正直な気持ちを口にする。が、「私は一度でもそんなことを思った自分が許せないの。だから私、どんなことをしてでもおばあちゃんの病気を治しておじいちゃんとの思い出の山に行かせてあげる」と続ける。そんな美咲の気持ちを改めて知った宣子は「お水飲むわ」と言う。で「うん」と言った美咲は改めてコップに「生命のしずく」を注ぐ。有紀はやりきれない思いがするものの、黙ってそれを見ているだけだった。
そうしていると、


有紀は両手を宣子の胸に当てる。すると、有紀の手が緑色の光に包まれた。目を閉じて拳を握った有紀は更に念を送る。やがて緑の光は消え、目を開ける有紀。自分の手をじっと見つめる。そんな有紀の目から一粒

主治医の言葉、「信じられません。ガン細胞が全て消えています。奇蹟です。それ以外に説明は...」と、言葉が出なかった。美咲は笑顔を浮かべて喜んでいるが、宣子はちょっと複雑な表情をしていた。で、退院した宣子は、亡くなったおじいちゃんとの思い出の山に出掛けた。東京駅前で



有紀のナレーション。「生きているものはいつか必ず死ぬ。それにあらがい、命を長らえようとするのは人間だけだ。私は正しいことをしたのだろうか。そんな自分自身の問いかけに私は答えることが出来なかった」
宣子の葬儀を終えた美咲は、有紀に


そこに「有紀どん、遊ぼう」と園児たちが集まってきた。で、有紀の手を握る園児たち。が、その手はシワのある手になっていた。有紀は白髪交じりの老女になっていた。園児たちと一緒に有紀は遊びに教室から外に出て行った。そこにテーブルの上に置かれた携帯から「わしじゃ、わしじゃ」とみのるのちゃんボイスが響く。が、出る人はいない。「わしじゃ、わしじゃ」と着ボイスは繰り返す。が、誰も出ないまま着ボイスはが「それもまた人生。ポン!終わり」と告げ、スタンプカードにはスタンプが1つ押されました。(が、それを確認する人物はいない。)そして「Mission complete」の文字。
今回の物語は、ユリと下良が登場しない物語で、新たにスタンプラリーの参戦者が登場した(結果的に、リタイアしましたが...)ということで、一気に「ニュータイプ」という物語の幅を広げてくれました。(更に、7話で「7人目」が登場します。)と同時に、最終回の13話でスタンプラリーに決着が付かずに終了したが、「2nd.シリーズ」の登場を期待させてくれることになった。(是非とも2nd.シリーズを作ってもらいたいですね。→「ケータイ刑事銭形海」があるから、一番早くても2008/1スタートでしょうが...)
オムニバス形式の「恋する日曜日」の名前がある本作であるが、今回の物語はその名前に相応しい物語でした。また、本作の主題歌

次回の物語は「想いを告白せよ!」という物語である。今回はお休みだったユリと下良の物語であり、同時に高校生のユリの学園ドラマである。ゲストは桐谷美玲さん。(1年遡って「愛の道 チャイナロード」の11&12話にゲスト出演した小出早織さん


高校生らしい青春物語に、恋を絡めた物語で、「ニュータイプ」ではなく「恋する日曜日」のタイトルでもいいような物語です。(でも、スタンプラリーが出てくるから、やっぱり「ニュータイプ」になるのですが...)
尚、来週はMBSが「オーサカキング」関係の特番を放送するため、お休みです。
みのる超能力教室。いつものように椅子に座っているみのるが「わしじゃ」と言ってスタート。今回は「手当て」の語源について語る。「元々「手当て」とは、怪我をしたところを手で押さえる、そう言うことから来ている言葉じゃな」と説明し、笑う。「手を当てるとすーっと痛みがまあ引いていく感じがするんじゃろう」と言うみのる。そこから手を頭に当てて「しかし、このように手を当てても頭が良くなるとは限らんなぁ。」ということで「あしからず」で締めました。(「わしじゃ」のスタンプが出るのはいつもの通りでした。)
↓思い出した「零・2nd.2話」はこちら
↓田中有紀美さん出演の「ケータイ刑事」の物語

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