表題の作品は1972年の作品であり、6作品が製作されたシリーズの第1作である。(以下、「第41雑居房」「けもの部屋」「701号恨み節」「新・女囚さそり701号」「新女囚さそり特殊房X」と続く。また、'90's以降はOV作品としても制作されている。)本シリーズは篠原とおる原作の劇画を映画化したシリーズである。また、主演の梶芽衣子さんの代表作(梶さん主演は4作目まで)であり、彼女の歌う主題歌『恨み節』はヒットを記録した。(この曲は、2003年のタランティーノ監督の「キル・ビル」の主題歌としても使われたということは有名な話である。)
監督は本作が監督デヴュー作となる伊藤俊也、脚本は神波史男と松田寛夫、撮影は仲沢半次郎、音楽は菊池俊輔である。出演は梶芽衣子、横山リエ、夏八木勲、渡辺文雄、扇ひろ子、渡辺やよい、三原葉子、根岸明美、国景子、片山由美子、城恵美、三戸部スエ、小林千枝、由貴リエ、室田日出男、伊達三郎、堀田真三、沼田曜一たちである。
物語は、恋人の悪徳刑事に裏切られた松島ナミが女囚となって刑務所に収監されていたが、復讐のために脱獄をして、元恋人に復讐の刃を向ける、という(シンプルな)ものである。が、バイオレンス描写は壮絶であり、この当たりは'70'sという時代ならではの作品でもある。まずは囚人が脱走したということでサイレンが鳴り響く刑務所という所から物語がスタートする。ここから怒濤の展開で物語は進んでいく。
今だったら「R指定」を受けるのは間違いない作品であるが、いかにも'70'sの雰囲気に満ちた作品であり、なかなか面白いシリーズである。特に梶さんの目の印象が強烈です。
↓シリーズ2作目以降