新シリーズが始まった「
恋日」も、シリーズの看板となる最初の前後編の物語(既に3話まで放送されたが、BS-iでは「恋日」の新シリーズの番組宣伝で、その1&2話の映像を使ったものを現在でも時々流しています。)から、通常の1話30分形式の物語となりました。こうなると、オムニバス形式の「
恋日」の本来の姿となり、色々と味が出てくるようになる。今回のテーマ曲は「
ルパン三世その2」ということで、あの人気アニメ「
ルパン三世」のエンディング・テーマである。(この辺りは説明不要でしょう。)また、物語の方は、1987年の映画「マネキン」がベースにあり、ファンタジックな作品である。が、テーマ曲の「ルパン」らしい物語にもなっている。尚、結末の方は「
ニュータイプ」のようなほろ苦さもあるものであるが、ピュアなハートを持った作品である「恋日」としたら、まあ妥当なところでしょうね。
ゴミ捨て場に捨てられていたマネキンが語り始める。「私の話をしましょう。世の中には考えられないことがいくらだって起こります。私やあなた達が理解している中だけで世界は動いている訳じゃないから」ということで、ファンタジックな展開になりそうな物語と感じさせてのスタートです。
一人の男・石川大介(いしかわ・だいすけ。この名前、五右衛門の苗字と、次元の名前を組み合わせたものでしょうね。)が警官に追われて逃げている。で、警官から逃れようとして、あるゴミ置き場の中に隠れる。が、大介は目の前にマネキン人形があることに気づいて、ある策を思いつく。
大介を追っている警官がそのゴミ置き場に近づいてくる。その警官はポリバケツからはみ出たところにスニーカーがあることに気づき、そっと近づいて捉えようとするが、それはマネキンの足にスニーカーを履かせたものだった。で、「向こうだ」という声によってその警官はゴミ置き場から離れていくが、大介はそのゴミ置き場の中に隠れていた。警官が遠ざかると、マネキンの足に履かせたスニーカーを取って改めて履き直し、逃げようとするが、マネキンのことが気になった。
夜、自分のアパートに戻った大介は、ゴミ置き場にあったマネキンを組み立てていた。気になってゴミ置き場からマネキンを持ち帰ったのだった。が、何をやっているんだと落ち込む大介。寝ようとするが、マネキンが裸であることが気になり、蒲団からシーツを取ると、マネキンに巻いてやった。
で、ここからは「お伽噺」の世界に突入ということで、映画「マネキン」の展開になる。
翌朝、目覚めた大介は部屋に洗濯物が干してあるのに驚く。で、見知らぬ若い女性が選択をしていて「おはよう」と声を掛けられる。「誰だ?」と問う大介に「昨日、助けてもらったお礼に何かしなくちゃと」と言う女性。が、覚えがない大介は「助けた?」すると女性は「ゴミの中から」と言う。ということで、マネキンが人間の姿になったのだった。
女性の着るものなど持っていない大介は、そのマネキンのために服を買いにデパートに行く。で、下着売り場で恥ずかしそうにしている。「何かお探しですか」と大介に声を掛ける店員に「ブラジャーを」と言う大介。「彼女さんにですか?」と尋ねる店員に頷く。(→そりゃあ、大介がブラジャーというのは誰が考えても変態としか思われませんよ...)で、店員に勧められたものを買おうとするが、サイズを聞かれて動揺する。が、マネキンの女性が現れて、慌てる大介は
トイレに連れて行った。
トイレから出てきたマネキン女に見とれる大介だったが、そこにこのデパートの警備員の猿木がやってきて、マネキン女の顔を見ると、マネキン女は「あの人嫌い」と言って大介の陰に隠れようとする。マネキン女の顔を確認しようとする警備員に問うと「知り合いに似ていたもので...」と言うが、「知りません」と言うマネキン女。その警備員は、夜の見回りの時に、マネキンに抱きつき、耳に息を吹きかけるということをしているマネキン・マニアだったということを聞かされる大介。また、新しいマネキンが入ってきたことで、そのマネキン女は捨てられたということも聞かされる。大介もリストラに遭い会社を首になった経験があるため、マネキン女の気持ちを理解できた。
そうしていると、その警備員・猿木が公園で昼食を食べているのに気づいた大介。で、「やっつけてやろう、アイツ」ということで、マネキン女と共に反撃に出る。猿木の隣に座り、焼き芋を取り出し、「フーフーしようか?」と言うことから「世の中にはマネキンの耳に息を吹きかけて喜んでいるバカもいるらしいよ」と言うと二人で猿木を挟んで、猿木の耳に息を吹きかける。で、走って逃げていく猿木の姿を見て成功と手を合わせる二人だった。
アパートに帰った二人。大介は改めて「俺、大介」と自己紹介するが、マネキンには名前がなかった。「必要ないから」と答えるマネキン女。で、大介は名前を付けることにした。で、マネキンだから「マキ」と名付けた。(ここでは「真希」と記さずに「マキ」と記します。「真希」だったら堀北真希ちゃん
になっちゃいますし...)で、「マキ」という名前を気に入るマネキン女。
そんなマキは天井に張ってある沖縄の海のポスターを目にして、それを問う。で、大介は自分が生まれ育った沖縄の海と説明し、店の中しか知らないというマキを海に連れて行く約束をする。
そうしていると、「ニコニコローンの平野だけど」と言って玄関を叩く音がした。(「ニコニコローン」って「銭形舞・8話」にも出てきた消費者金融ですね。また「ケータイ刑事THE MOVIE」にも出てきましたし...)大介は出勤をしていたのだった。「メータくるくるまわっているじゃないか」ということで、大介がいると言うことは平野にはばれていた。で、マキを押し入れの中に隠して、大介は仕方なく出る。で、そのまま連れて行かれてしまった。(ここでAパート終了。15分を過ぎたところということで、Bパートは11分弱です。)
夜、大介は事情をマキに話す。会社をリストラされ、次の仕事がなかなか見つからず、食っていくために大介は泥棒になったのだった。「泥棒」と言う言葉にマキは反応し、「悪い人がすることじゃん」と言う。大介は「悪いことしているみたいじゃない」と言うが「本当に悪いことなの」とマキは怒ってしまい、隣の部屋に移動してしまう。で、大介は扉越しに語る。で、どうしようもなくなり、またお金を借りたと言うことを話すが、大介はある考えが浮かんだ。マキに店のことを尋ねる。(警備員は何時にいなくなる、非常口は何処にある、等)ということで、マキと組んで店に泥棒に入ろうと言うのだった。嫌がるマキだったが、「上手くいったら一緒に沖縄の海に行こう。沖縄の海でもう一度一からやり直すんだ」と大介は必死になって頼むが「ごめんなさい、私、泥棒できない」とマキ。(当然でしょう、この言葉は...)更に「そういう人とは一緒にいたくもない」とまで言う。すると大介は逆ギレして、「もう頼まない。俺一人でやる」と言って泥棒に入ろうとしてアパートを飛び出していく。
大介は一人で泥棒に入ろうとして、デパートの関係者の通用口にやってきたるが、鍵がかかっていて中に入れなかった。が、「こっち」と言ってマキもやってきた。「約束して。これが最後にするって」と言うマキは結局大介の手引きをすることにして、別の入口から店の中に入る。
猿木は美馬を夜の見回りをしていたが、マネキン人形の前でいつものように「耳、フーフーしてあげる」なんてことをしていた。それを影から見た大介とマキ。時間は3:40で、警備員が行った時間ということで、猿木がいなくなったのを確かめると、売り場に潜入することに成功した。で「楽勝じゃないか」と行って辺りにある物を次々と盗んでいく大介。
が、「幸運の中には決まって必ず、冷たい小さな不運の種が混ざっている」ということで、猿木は鍵をマネキンの側に忘れていて、それに気づいて戻ってきたのだった。
マキは現在のマネキンに「あなたのせいでこのデパートを追い出されたんだから」と恨み辛みを語るが、「いいわね、あなた自由に動けて」とマネキンから言われる。で、マキとマネキンの会話が続く。その中で「本当に好きな人を見つけた女が一番勝ちだ」と言うマキ。が「好きになった人を泣かさないでね」と注意を受ける。人間になったマネキンが好きな男の人を泣かせたら、その途端に二人とも大変なことになる、というのであった。(尚、この会話はマネキン同士でなければ聞こえない物であった。)
そうしていると、鍵を取りに来た猿木が戻ってきて、二人は見つかってしまう。で、慌てて逃げ出す大介とマキ。二人は逃げ続け、朝になる。が、二人には最悪の結末が待っていた。逃げようとする大介だったが、
車に轢かれそうになった。マキが大介を突き飛ばし、難を逃れた大介だったが、マキは
車にぶつかり、元のマネキンに戻り、更にバラバラになってしまった。それを目にした大介は辺りに散らばったマキを抱きしめると涙
を流した。
大介もマネキンになってしまい、マネキンに戻ったマキと共に道ばたに捨てられていた。が、大介は「これで本当に一緒になれた」と言って、後悔はなかった。で、流れ出すテーマ曲
。(今回は、主演の人(今回は尹うりさん)が歌うのではなく、オリジナルの通りでチャーリー・コーセイの歌う物が流れました。(このバラードを女性が歌ったらどうなるかと期待しましたが、そうはなりませんでした。))で、大介とマキは手を取って一緒に歩いていくのだった。
「泥棒」という悪いことはやはり出来ないということであるが、テーマ曲のちょっと哀愁身を帯びた所が物語のクライマックスの雰囲気に見事にマッチしていて、このエンディングはなかなかの出来ですね。
エンドロールの最後に「このドラマはフィクションです。」というのはつきものであるが、その下に「ドラマのストーリーは、主題曲の作品とは一切関係ありません」と出たが、この文言ならば毎回使えますね。(1&2話では「はいからさんが通る」というタイトルが入っていましたが、やっぱり特別扱いだったようですね。)
次回の物語は「レンズ越しの恋」で、主演は桐谷美玲さん。(メガネっ子です。)テーマソングは『赤毛のアン』から「さめない夢」ということになっている。学園ものの青春恋愛ドラマのようです。(
カメラを手にしていましたが、
カメラと言えば黒川芽以さん
だという気がするんですけどねぇ...)尚、この枠では「恋日・ニュータイプ」の6話にゲスト出演していた桐谷さんであるが、次回は11週ぶりにこの枠に登場と言うことになる。次回予告では、「ニュータイプ」の時とはまたも違う制服を着ていたが、6代目のケータイ刑事候補としてのテストがまだ続いているのでしょうか?(年齢的にも本当にラスト・チャンスですし...)なんてことが頭に浮かんできました。(尚、筆者は、6代目のは、去年の秋ならば桐谷さんが本命と見ていましたが、現在では別に本命がいると読んでいます...)
今週のクイズ。DoCoMoのモバイラーズチェック・1000円分がクイズ正解者の中から毎月10名に当たる双方向番組ならではのクイズである。(HPやハガキでは応募できず、双方向データ放送のi-アクセスでのみ応募出来る。)が、先週予想した通り、今回の問題は「今回のテーマ曲は?」と言う前回と全く同じ問題ですが、選択肢は異なっている。で、4つの選択肢は「五右衛門のテーマ」「怪盗ルパン」「ルパン三世その2」「ワルサーP38」の4つでした。(正解は「ルパン三世その2」です。)→ひょっとしたら、問題は毎回同じで、選択肢だけが変わるのかもしれませんね。
↓「恋日」 のTVシリーズ
↓テーマ曲関係
ルパン三世カルト大辞典
- 作者: ルパン三世特捜班
- 出版社/メーカー: 双葉社
- 発売日: 2000/07
- メディア: 文庫
コミックはこれを代表としておきます。
ルパン三世 (1)
- 作者: モンキー・パンチ
- 出版社/メーカー: 双葉社
- 発売日: 1994/11
- メディア: 文庫
↓この作品も忘れてはいけません。
マネキン
- 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
- 発売日: 2004/05/28
- メディア: DVD
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